#エンドロールのつづき 『ニュー・シネマ・パラダイス』みたいな映画かと思っていたら #風をつかまえた少年 の方に近かった。「映画」を「作る」ためには何が必要なのかを自ら学びその辺にある材料を用いて「発明」を重ねながら実現していく話。『風~』と違うのは教科書一つない所からの出発という点。
それはまさに「映画」の歴史を技術の発展と共に追体験する物語だった。無声映画がトーキーに、フィルムがデジタルにとって代わられる段階も含めて。フィルムという「物」があるからこそ、主人公は物理的にひねくり回してあれこれ工夫する事ができたのだ。教えを乞うのではなく、試行錯誤で学びとる。
それこそが先人の成し遂げてきた事だから、この先忘れ去られる事のないよう映画として記録に残しておきたかったのだろう。 最近こういう作品が増えていると思う。 #クリーチャー・デザイナーズハリウッド特殊効果の魔術師たち を見た時に強く感じた同じ思いを実は #マーヴェリック にも覚えていた。
#カンフースタントマン龍虎武師 もそうだし #バイオレントナイト も同様だと思う。どれもかつて一世を風靡した文化や技術だったものが現代において存続を危ぶまれている状況だ。サンタはともかく、特撮やカンフースタント、空中戦やフィルム映写の技術は伝える者がいなくなれば失われてしまうのだ。
今ならまだ指導者がいる。彼らが生きている内に、直接でなくても、その教えは残しておくべきではないか。その思いがこんな作品を生み出しているのだと思う。失われゆくものへの郷愁だけではない、喪失したら二度とは回復できないという焦り。#マーヴェリック にリピーターが多い理由かもしれない。