クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus1920年、インドで火と水の友情が水蒸気爆発を起こして解放運動を盛り上げていた頃、同じく英国支配から独立しようと闘争を繰り広げていた国があった。その名はアイルランド。21年、英愛条約が結ばれたが悲願であった共和国建国は行われず、内… https://t.co/gGWj1YO7HZ
2023年02月14日 14:06
内戦が勃発した。
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus1923年、イニシェリン島では砂と泥が友情の解消を巡って悶着を起こしていた。変化に乏しい島の中では格好なゴシップではあったが、住民はほとんど介入せず、すぐにその事実を受け入れた。「あいつらはもう友達じゃないんだ」。受け入れられなかったのはただ一人、ある日突然友を失った男=泥である
2023年02月14日 14:06
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus男は気づく、自分が今までひとかどの人物として島内で遇されてきたのは常に一緒にいた友達=砂がひとかどの人物だったからだと。多芸で人気者の彼の友達だったから、自分も同格に扱われていたに過ぎないのだと。砂の友情を失えば泥の格は地に墜ちる。それが元々の、彼にふさわしい場所とはいえ。
2023年02月14日 14:06
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusその証拠に砂を失った泥と親身に付き合ってくれるのは島で一番の能なし扱いされている青年だけ。彼と仲良しということは、泥は島で二番目にボンクラであると認めるようなもの。だから泥は付き合いたくないのだが、いかんせん、彼の話を聞いてくれるのは妹以外には気のいい能なし君しかいないのだ。
2023年02月14日 14:06
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusだから泥は何としても砂の友情を取り戻したい。それは自分の地位を取り戻す事だから、真剣だし必死である。 でも砂はもう泥と付き合いたくないのだ。泥の水分は砂をも湿らせ、自分も泥っぽくなる。それを乾かすのに時間を使うのがもうイヤになったのだ。限りある時間は自分のためにこそ使うべき。
2023年02月14日 14:06
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそう思って砂は縁を切ったのに、相手はなにしろ泥だからいつまでもこびりついて離れない。なんとかこそげ落とそうと強硬手段に出るが……というのがまあ、#イニシェリン島の精霊 のお話でした。砂がブレンダン・グリーソン、泥がコリン・ファレル https://t.co/fxwGbGEiNw
2023年02月14日 14:06
愛すべき能なし君がバリー・コーガン。
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusコリンがオスカーに王手かけてますけど、それもまあ納得の演技でしたね。コリンってアレクサンダー大王みたいな強面キャラも多いのに、本作のパードリックのようにとことん情けない男やらせてもピッタリはまるって、わけわかんないですよね。あの太い眉を跳ね上げるか下に思い切り下げるかの違い?
2023年02月14日 14:06
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusブレンダンは『トロイ』ではメネラウス演じてたりして武将的なイメージも強いですが、本作で演じたのはフィドル弾いて作曲もする芸術家でした。無骨な外見に繊細で優美な素養が重なると大変魅力的になり女性にももてるという役柄。でもこの役に一番必要なのは意志の強さで、それは筋金入りでした。
2023年02月14日 14:06
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus愛すべき能なし君役はバリー・コーガン。彼はいつも自分独自の世界の中に生きていて、そのため他の人間との交渉に若干の違和がある役が上手いです。本作では少々知的な問題を抱えている風でしたが、境遇によるものも大きそうで。親からも村中からも馬鹿にされて育てば、ああにしかならないよね……
2023年02月14日 14:06
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusで、監督はこの映画で何を言いたかったのか? それが全くわかんないんですよねー、この監督は。『スリー・ビルボード』もそうだったけれど、見終わって「うん、だから?」って感じになる。或いは「いや、それで?」でも。人間関係の一部を切り取ってるだけでその解決は示さないから。残るのは空虚
2023年02月14日 14:06
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus虚無感とはまた違うのよ、人間関係の生々しさだけは胸の中に残るから。けれどその関係の先に何にもないんだもん。そこで映画終わられたら、観客ほっぽり出されてどうしていいか分からないわよ。 まあ「ぶち切れた人間は何するか分からない」ってのが監督のテーマなのかもしれませんが。誰か教えて!
2023年02月14日 14:06