クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus#対峙 ではキリスト教における「赦し」が「執着を捨てる事」だったので、それブッダの教えと基本的に同じじゃん! と大変ビックリしたのでした。「執着」って、繰り返し立ち戻って同じ事ばかり考える事で、それが心の重荷となって積み上がるのが苦しみだから、だったらそれを捨てれば問題解決!
2023年02月24日 13:56
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus同じ事が「あれが欲しい」なら「欲」を捨てればいいし「あの人が憎い」なら「憎しみ」を捨てればいい。いや判ってます、それが簡単にできないから人は悩み苦しむのだって。ブッダも言ってるじゃないですか、愛別離苦とかね。そのために出家も奨励されてます。ただブッダはその前に話を聞いてるのね
2023年02月24日 13:56
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusカトリックの場合は懺悔がそのためにあったのだと思うけれど、長い年月の間に形骸化してしまった。その代わりに精神分析とかセラピーがアメリカでは一般化したのでしょう。でもそれで救われなかった人々はどうすればいいのか、というのが恐らく『対峙』の始まりです。 彼らが何をするのかというと…
2023年02月24日 13:56
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus対話です。徹底的な対話。会話のきっかけを模索し互いの胸中を慮り言葉を選びながら、次第に自分自身の心に入り込んでゆく。相手じゃないんですよ、語る事によって、それまで自分の心の内でもハッキリしていなかった問題点をあぶりだしてゆくの。そしてその言葉はしっかりと受け止められる。
2023年02月24日 13:56
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus彼らは同じ事件の加害者と被害者の両親同士なので、まず互いの言葉に耳を貸すのさえ困難なはず。それを乗り越えた上での対話だから「聞く姿勢」というのが最初からあるのよね。これがたぶん一番大事な所で、相手が一言一句自分の言葉を聞き逃さないという環境でなければ成立しないです、この対話は
2023年02月24日 13:56
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusその時間を共に過ごすというのは双方にとって塗炭の苦しみだったはず。でもそれを揃って成し遂げた事がその後の言葉につながっていくのでしょう。誰かを憎み続けるのってものすごい心の負担だから、それをやめたら楽になるんです。でも相手を殺してやりたいと思う程の憤怒はなかなか消えない。
2023年02月24日 13:56
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusその憤怒を一度全部露わにして、原因となる火元を確かめ一つ一つ消火していく作業、それが「対話」なんですね。もちろん全ての火種が消えるわけではないけれど、ある程度小さくはできる。その後の人生を歩むのにさほど負担にならない程度には。でもそれはとても辛い作業でもある。
2023年02月24日 13:56
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus何故なら、憎しみの炎を燃やす事が心の中に我が子を生かし続けるエネルギーであるかのように思い込んでいたから。それをやめたら心の中でも我が子は死ぬ。思い出も色褪せる。自分が愛した、その愛さえ失われる…そんな漠然とした思いに囚われているに違いないからです。 少なくとも『対峙』 の母は
2023年02月24日 13:56
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそれは論理とは別の所で脳が抱く幻想ですが、それに縋らないと生きていけない状況だった訳です。誰かと話をしようにも同じ壮絶な体験をした人じゃなければ分からない。たぶん被害者の親達の間でも分かち合えない部分がある。弾を何発受けたとか、即死か否か、逃げたか隠れたかで全員状況が違うから
2023年02月24日 13:56
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそれは論理とは別の所で脳が抱く幻想ですが、それに縋らないと生きていけない状況だった訳です。誰かと話をしようにも同じ壮絶な体験をした人じゃなければ分からない。たぶん被害者の親達の間でも分かち合えない部分がある。弾を何発受けたとか、即死か否か、逃げたか隠れたかで全員状況が違うから
2023年02月24日 13:56
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusだから母親は夫としか話せなかったんだろうなと思います。そういう孤絶した状況をなんとかしたい、と自分で思って対話の場を設けて貰ったんだろうな。心の重荷を降ろしたいという気持ちがまずあったけれど、でもそれができるかどうか分からない。相手に会ってから心を決めよう、みたいな感じ。
2023年02月24日 13:56
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusこの辺、全て俳優さん達の演技で表現されてます。言葉にされない夫婦の関係性なんかもよく分かる。最後まで見て、あ、あれがここの伏線だったのか、と分かった時のカタルシスは素晴らしいです。邦題の #対峙 というのがまた上手いですね。殆ど真昼の決闘ですからね、登場人達が邂逅する際の心構え。
2023年02月24日 13:56
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus私としてはキリスト教における「赦し」の意味を知るよい機会でしたが……案外この映画だけの解釈なのかな? それはさておき、教会が「対話」の場を提供するというのが、やはりキリスト教が長い間人々の心を支えてきたという事実を再認識させてくれもして、大変興味深かったです。見事な作品でした。
2023年02月24日 13:56