クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus
#ワース命の値段 とことん地味な映画なのですが、私は好きです。 うん、元々マイケル・キートン好きだからさ♪ 見ててずっとこの人やっぱりバットマンや～と思ってた。何か人の役に立ちたいんだけど、どうしていいか分からなくて頓珍漢に走… https://t.co/EbIcPwJZxk
2023年02月24日 15:45
とんちんかんな方向に走る人。
でも自分がやるべき道を見つけたらまっしぐらなんだよね。『スパイダーマン』のヴァルチャーもそうだったもんね。骨身を惜しまず働くのよ、マイケルは。この映画では最初風采の上がらない感じでの登場だけど（主に髪の毛のせい）最後はケヴィン・コスナーかと見まごうぐらいかっこよかったわよ。
2023年02月24日 15:45
映画の冒頭、飛行機がすーっと画面を横切って行く映像だけであれが911テロだと分かる。何故なら、普通飛行機は大都市上空であんなに大きく見えないから。そしてあの映像をニュースで何度も見たから。 この映画はその犠牲者達の遺族の悲しみがまだ癒えない内から始まります。次から内容に触れます
2023年02月24日 15:45
なにしろブッシュ政権なので（という感じだった）心配の一番は経済を回すこと。だから航空会社をつぶしちゃいけねえってんで、まず遺族から訴訟の機会をとりあげる法案通しちゃった。代わりに政府が保証金を払うけれど、個別には対応しきれないから算定式を作って一律にそれに従わせようとした。
2023年02月24日 15:45
その仕事に名乗りをあげたのがマイケル演じるファインバーグだったんですね。
彼は期日までに遺族達８０％からサインを得なければならない。
貧乏人から金持ちまで一律に。それは例えば市民権のない移民にとっては大金でもCEOを努めるような人物にとっては「割に合わない」金額となる。金持ち連中はその職分に応じて「もっとよこせ」的な訴訟を企てる。 一律な金額じゃないですよ？ 算定式にのっとっても貧乏人の何倍も貰えるのに強欲な
2023年02月24日 15:45
でも問題はそこではなくて、ごく普通の遺族の皆様が納得しない点でした。面談で話をして、自分が抱える問題点を打ち明け何とかして欲しいと頼んでも、返ってくる言葉が「算定式にのっとって計算します。書類に書かれた以外の事はできません」だからそりゃいやになる。それしか言えない側も憔悴する
2023年02月24日 15:45
直接面談する事務所の弁護士（？）達は次第に理解する。彼ら遺族が納得しないのは、愛する者が失われたというのにその価値を冷たい算定式のみでしか計られないことだと。彼ら・彼女達の人生を金額という数字に置き換えられるのがいやなのだ。それは自分が失った愛の価値を値踏みされる事だから。
2023年02月24日 15:45
だが遺族と会うのは自分の仕事ではないと思うファインバーグ（マイケル）にはそれが分からない。そのまま2年近く過ぎ、締め切り直前なのに目標が達成されず、このままでは集団訴訟か（国の経済が破綻する。ちなみに金持ち連中はそんなの知ったこっちゃないらしい）となった時、藁にも縋るつもりで…
2023年02月24日 15:45
ある男の話をきく。彼は語る、君には敬意が足りないと。自分のような社会的な地位のある男とは話してもそうじゃない人々とはちゃんと向き合わない。彼らを尊重しないから、彼らも君の話をきかないのだと。ここでようやくファインバーグ氏は目覚めるのですね。遅いよ。「カルメン」でも読んどけ！
2023年02月24日 15:45
まあしかし、演じてるのがマイケル・キートンですから、一旦理解したら仕事は早いし精力的。相手を尊重するというのは、彼らの話に耳を傾ける事から始まります。単なる面談ではなく、傾聴し、内容に合わせて個別に裁量を加えていく。それによって遺族は算出される金額を受け入れやすくなる。
2023年02月24日 15:45
このファインバーグ氏、人生で負けたのは一度しかない、それも誤審のせいだというぐらいなので、超絶エリートなんですよ。だから一般市民とは話が通じないと思い込んでいたフシはありそう。ただユダヤ人という人種差別を受ける立場でもあったので、マイノリティーに寄り添うことができたのかも
2023年02月24日 15:45
この映画、ファインバーグ氏を主人公とする物語としても見られますが、2020年になって911を伝聞でしか知らない世代も増えたところでもう一度生々しい現場や遺族の声を伝えるためにも製作されたんじゃないかな。当日、どれだけの人が、どんな… https://t.co/cvCto3KJnU
2023年02月24日 15:45
当日、どれだけの人が、どんな風に、死んでいったか。救助に走った人々の努力も一緒に。
この映画では重要な役でスタンリー・トゥッチが出てます。彼は闘病中だとばかり思っていたので劇中ずっとスタンリーにそっくりな別の誰かだと思ってました。しかし声までそっくりだなあと。当たり前です、本人なんだから。2020年だからまだ元気な頃だったんですね。彼を見られてよかったです♪
2023年02月24日 15:45
対話が重要ということで、ちょっと『対峙』も思い出しました。 真摯に向き合う＝傾聴する＝相手を尊重する 何事も、そこが第一歩ですね。 つまりはそれが「人権意識」ですから。 というわけで良い映画なので是非ご覧下さい。
2023年02月24日 15:45
