クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus
この思慮深いアマレンドラがラーマに、野性味あふれるマヘンドラがビームに通じると思います。元が同じ魂だから、ラーマとビームは言葉を交わさなくとも意思疎通ができちゃうのかも。まあ、とある事象に対して行動する際に全く同じ筋道を辿ってる（しかも神経速度も一緒）って事なんでしょうが
2023年05月15日 21:19
#RRR におけるこの言語を介さない意思疎通の白眉は実はヤムナー川刑場においてラーマとビームが対峙したシーンだと私は思ってます。（念のため、以下ネタバレ）このシーン、ラーマはビームの向こうで彼を狙ってる射撃手に気づき、彼を撃とうと銃を取り出します。マッリはラーマの前を走っていて
2023年05月15日 23:05
「アンナー」とビームに叫ぶ。ビームはビームで別の英兵と格闘中ですが声に気づいてマッリに目を向ける。ビームが見たのはマッリとその後ろで自分に銃を向けているラーマ。ビーム、自分が背後から狙われてる事に全く気づいてない。だから目の前の敵を倒した後、射線を外してラーマに飛びかかる
2023年05月15日 23:05
ラーマが撃った銃弾はビームの身体の真下を抜けて後ろの狙撃手を斃す。ビーム、ラーマを殴り倒す。これねえ、ビームが自分に飛びかかって来ると予測してないと、ラーマ、撃てないんですよ。だってそのままだったらビームに当たる射線なんだもの。つまりラーマと狙撃手の間にビームが居たって事
2023年05月15日 23:05
『ウォンテッド』のように邪魔物（この場合ビームの身体）を迂回して標的に当たる弾でもない限り、ラーマは狙えないはずなんです。でも彼は躊躇せずに撃った。自分が銃を向ければ彼がどういう行動取るか確信してたんですね。その結果も多分。だからよけずに殴られるに任せ、自分の命は顧みなかった
2023年05月15日 23:05
そう考えないとこのシーンは理屈に合わないんです。ラーマはビームが狙われてると見て取って銃を手にしてるから、彼が撃つ相手は当然狙撃手のはず。でも銃弾は最前までビームが存在していた空間を突っ切って飛んでいく。その時ビームの身体が宙に浮いていると知らない限りその弾は撃てないんだから
2023年05月16日 00:17
だから結論は「ラーマはそうなると知っていた」にしかならないのです。この時二人の絆は途絶えていたし、怒りでいっぱいのビームはラーマの真意には気づいていない。それでもラーマにはビームの次の行動が読めていたんだとしたら、すごいことじゃないですか？
2023年05月16日 00:17
ビームが飛び上がるのは自分を襲うためだと知っていてもなおラーマは彼を守るために銃口を向けるのですから。その後ビームに頭を枯れ木で殴られて倒れ込み、脳震盪気味で視線も定まらないのに自分を殺そうとのしかかってくる彼に必死で目を向け、まるで彼の行動を促すかのように瞼を動かすラーマ
2023年05月16日 00:38
それでも最後の瞬間までビームから目を離したくなくて、ラーマは決して目を閉じない。目を瞑って意識が遠のくのに任せた方がよっぽど楽なはずなのに。彼の瞳はビームの手にかかるのを待ち望むかのように優しい。だからビームはラーマを殺せなかった。その目の中に懐かしい兄貴を見出したから。
2023年05月16日 00:38
ラーマが漸く目を閉じたのはビームとマッリが安全圏に逃げおおせたと確信してから。それまではチカラの抜けた身体で気力の続く限り追っ手の阻止をはかっていたけれど、目を閉じた瞬間彼の意識は飛んだと思う。その後栄誉ある赤い上着は剥がされて、殴る蹴るの虐待を受けたに違いない。
2023年05月16日 09:48
