クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus昨日は『別れる決心』『ベネデッタ』『ヒトラーのための虐殺会議』『最後まで行く』(韓国)を見て、一番面白くてきゃーきゃーしたのが『最後まで行く』だったので、自分が映画に求めてるのが肉弾戦である事が明確になってしまった。特に男同士の死闘。銃撃戦も銃を使いこなす描写があればヨシ
2023年03月10日 12:01
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusだから『フェイブルマンズ』より『エブエブ』の方が好きなんだな、たぶん。 それにしても先日見た『マッキー』といい、この『最後まで行く』といい、今年に入ってキャッキャと喜んで見た映画10年ぐらい前のものばかりで……これらの傑作を知らずに過ごした年月が惜しい!
2023年03月10日 12:01
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus『最後まで行く』(2014年韓国)、邦画リメイクを控えてのリバイバル上映。邦画予告がちょっと気になってたので見に行ったら度肝を抜かれるほど面白かった! お声の好きなイ・ソンギュンに加えてパク・ボゴムもチョイ役で出ていてすっごいお得感♪
2023年03月10日 12:23
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusイ・ソンギュンの役は邦画では岡田准一になるのだと思うけれど、これちょっとイメージ違うのよね。ここは「冷や汗」の似合う俳優さんが欲しかった。オーバーアクションじゃなくってね。さて邦画だとどうなりますやら……(心配)。
2023年03月10日 12:23
ちょっと内容に触れてるので、未見の方はご注意を
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus#フェイブルマンズ スピルバーグの「自伝的」と言われているけど、たぶんに理想化されている上に様々なテーマが詰め込まれているのでいろんな切り取り方ができると思う。というか丸ごとは抱えきれないわよ、常人には。 https://t.co/7ZwuR80wfD
2023年03月10日 13:41
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus難しい事(芸術と人生の両立は可能か、等)は他の方がたくさん語っているので、ここはちょっと視点を変えてみたいと思います。この作品には実はスピルバーグが苦手とする事もしっかり描かれてるんじゃないかと私は思ったんですね。それは主役のサムが子ども時代から撮っている作品からうかがえます
2023年03月10日 13:41
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus模型の列車を使って衝突シーンを再現することから始めたように、サムにとっての映画は「にせものを如何に本物らしく見せるか」なんですよね。映画製作の楽しい場面とししてその技術に磨きをかけているシーンが幾つも出てきます。友人達を集めての西部劇なんて特殊効果レベルの仕掛けをしてる。
2023年03月10日 13:41
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus演技をつけるのもその一つで、彼の言葉に心打たれた少年が主役になりきってしまいカットがかかっても歩みをとめない、なんてシーンもある。もちろんその演技は後に喝采を浴びます。普通の少年をスクリーン上で輝かせてみせる己の手腕に彼は自信と誇りをもったことでしょう。
2023年03月10日 13:41
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusプロムで上映されるフィルム作成にもその技術は発揮され、高校で彼をいじめる首謀者だった青年が主役のようにクローズアップされ、会場はうっとりとしたため息に満ちます。スクリーンに映る彼はまるで光り輝く王のようだったから。誰もが感心したそのフィルムですが、気に入らなかった者が二人。
2023年03月10日 13:41
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus王をひきたてるための道化扱いされた者と、そして意外な事に王自身。道化はともかく、王が怒る理由がサムには分からない。たぶん、観客にだって分からない。だってあんなに、まるで別人のように完璧に美しく撮って貰ってて、何を怒るの? そこは感謝してサムに跪くトコなんじゃないの?
2023年03月10日 13:41
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus期せずして主役に「させられた」青年は叫びます、あれはオレじゃないと(台詞の詳細は曖昧)。彼は自分を美しく撮って貰ったことに感謝するのではなく、「まるで別人」だった事に憤っていたのです。そこに映っている自分の姿は自分の本質を欠いているから自分じゃない、全くのニセモノだと。
2023年03月10日 13:41
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそこで青年の訴えはサムにはおよそ理解できないことだったんじゃないでしょうか? 彼が今までに体験したことがなく、気づきもしなかったこと。 それは青年が、誰にも負けずに走れるようになるまで毎日必死で努力した、という部分。 身体を鍛えるための努力って、彼には無縁だったから。
2023年03月10日 13:41
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusサムはそこにあるものを「本物にみせかける」技術ばかり磨いていたので、「自分自身を本物の運動選手に鍛え上げる努力」は知らなかったんですね。 これは時代的なものだと思います。昔の映画って今みたいに役者本人がアクションしたりしないもん。全部代役。運動は運動選手がするものだったし。
2023年03月10日 13:41
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusただずーっとそうやって撮ってきたから、スピルバーグ自身が分からないままだったと思うんですよ、役者の身体性の重要さに。でも今ヒットする映画ってそれが大事だったりするんです。『マーヴェリック』も『RRR』も、観客は俳優自身が鍛え抜いた末の身体表現に夢中になってるわけじゃないですか。
2023年03月10日 13:41
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusでもスピルバーグはそういう映画が撮れない。何故ならそういう経験がないから。『フェイブルマンズ』のあのシーンって、そういう言い訳だったんじゃないかなって私は思ってるんです。というのも彼の『ウエスト・サイド・ストーリー』見てすごい違和感を覚えたことがあるもんで。
2023年03月10日 13:41
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusあの映画は超一流のダンサー集めたんだと思うんです。皆さん小さい頃からバレエを学びました、みたいに一糸乱れぬ優美な動きをしてまして。それが違和感なんですよ、『ウエスト~』で踊ってる彼らはストリート育ちなんだからお上品なバレエなんか身につけてるはずないんですもん。
2023年03月10日 13:41
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus映画に出てくる環境に合わせてふさわしい身体の持ち主を選ぶとか、或いは演出でそう見せるとか、監督や俳優によってはわざわざそういう身体を作り上げるとか、他の映画ではすでにやってることです。スピルバーグがそれをしなかったのは、彼にとっては重要な事じゃなかったか苦手意識があったのか…
2023年03月10日 13:41
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusその壮大な言い訳が #フェイブルマンズ のあのシーンに託されているような気が私はしました。 でも構わないじゃないですか? そもそもスピルバーグは人間なんてちっぽけな存在を飛び越えた世界を描いて優れた人なんだから、身体性なんか二の次… https://t.co/VNYfkxXOrq
2023年03月10日 13:41
身体性なんか二の次で構わない作品で面白さを追求してくれればいいんです!
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusそういえばサムが人体の美しさに目覚めるシーンもありましたねえ。お母様がヘッドライトを浴びて薄物の中に裸身を透かしながら踊る場面。妹達はスケスケなのはダメだと「撮るのをやめて」と叫ぶのにサムは意に介さない。後にそのフィルムは映画のハイライトシーンとなって芸術化されるわけです。
2023年03月10日 14:32
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibusこの時の身体は美しいけれども薄物越しなのでほぼシルエットなんですよね。筋肉の動きまでは読み取れない。 ただしバランスはしっかりしているので、ダンスの美しさは伝わって来る。このシーンは様々なタブーが混在していて、まさにターニングポイントでした。
2023年03月10日 14:32
クリス・スネイク・プリスケン@paxomnibus母親の裸身を「のぞく」という一種のタブーもレンズ越しならOKが出ることをサムは知る)父親もその友人も同じ「のぞき」をしているので男としての連帯感も生まれているかもしれない)。でもこの後タブーを破った代償を同じカメラを通して払うことになり、彼は大人への道を歩み出すのです。
2023年03月10日 14:32