1月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:4918
ナイス数:76

 


女子サッカー140年史:闘いはピッチとその外にもあり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女子サッカー140年史:闘いはピッチとその外にもあり感想
子どもの頃「サッカーは女子にはできない」と言われていたが、それは男がそう思わせたかっただけだった。本書には現代社会が抱えるジェンダーギャップの全てが描き出されている。「男」の社会に「女」が参入しようとする時如何に叩かれるか。無視され、罵倒され、女には無理だとチャンスを奪い、徹底的に潰しに来る。それを凌げば今度は成果を奪い手柄を横取りし、利益が上がれば搾取に来る。 何故かなでしこジャパンが優勝した大会のみ触れられていないのだが、代わりに巻末に訳者による日本女子サッカー小史アリ。道を拓いてくれた先人達に深謝。
読了日:01月30日 著者:スザンヌ・ラック

 

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増補改訂版 雪崩教本

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

増補改訂版 雪崩教本感想
まず文章が分かりにくい。当たり前の様に専門用語を使いながら何の説明もないのに後の章でシレッとその単語の説明が出てくる。だったら「○ページ参照」と注をつけといてよと何度も思った。その説明も分かりづらい。「ざらめ雪①としもざらめ雪②」では「しもざらめ」か「としもざらめ」かすぐに判断できないではないか!そしてそれらの雪の描写は写真があっても実際に見た事がなければピンと来ないだろう。これらは実地で教えを受ければすぐに理解でき実践できる内容なのだろう。それをそのまま書いて「教本」とするには無理がある。とても惜しい 
読了日:01月31日 著者:

 

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#エンドロールのつづき 『ニュー・シネマ・パラダイス』みたいな映画かと思っていたら #風をつかまえた少年 の方に近かった。「映画」を「作る」ためには何が必要なのかを自ら学びその辺にある材料を用いて「発明」を重ねながら実現していく話。『風~』と違うのは教科書一つない所からの出発という点。
 
それはまさに「映画」の歴史を技術の発展と共に追体験する物語だった。無声映画がトーキーに、フィルムがデジタルにとって代わられる段階も含めて。フィルムという「物」があるからこそ、主人公は物理的にひねくり回してあれこれ工夫する事ができたのだ。教えを乞うのではなく、試行錯誤で学びとる
 
それこそが先人の成し遂げてきた事だから、この先忘れ去られる事のないよう映画として記録に残しておきたかったのだろう。 最近こういう作品が増えていると思う。 #クリーチャー・デザイナーズハリウッド特殊効果の魔術師たち を見た時に強く感じた同じ思いを実は #マーヴェリック にも覚えていた。
 
#カンフースタントマン龍虎武師 もそうだし #バイオレントナイト も同様だと思う。どれもかつて一世を風靡した文化や技術だったものが現代において存続を危ぶまれている状況だ。サンタはともかく、特撮やカンフースタント、空中戦やフィルム映写の技術は伝える者がいなくなれば失われてしまうのだ。
 
今ならまだ指導者がいる。彼らが生きている内に、直接でなくても、その教えは残しておくべきではないか。その思いがこんな作品を生み出しているのだと思う。失われゆくものへの郷愁だけではない、喪失したら二度とは回復できないという焦り。#マーヴェリック にリピーターが多い理由かもしれない。