ボクが いまのことを 考えているとき
ボクの家族は 未来のことを 考えていたりする
ボクが ピアノの上のメトロノームを 見ているとき
ボクの家族は ボクのしっぽを 見ていたりする
同じことを 考えて 同じものを見て
いっしょに 笑いあう
そのてのことが そう しょっちゅう あるわけじゃない
それでも
ボクは この家族の ひとりなんだと
あらためて 考えることもなく
なじんで いる
役所に届けてある 用紙には
ボクの名前は ない
ポストや 表札や 年賀ハガキには
ボクの 名前がある
生まれてきてくれて ありがとう
って いつになく まじめに いってくれる ボクの家族
こっちが てれちゃって はずかしくなりそなコトバだけど
名前が あったり なかったりなんて
どうでもいいことに 思えてくる
いま いっしょに 日々を過ごしていることが だいじ
すっかり なじんだ この家族と この家で