どこかも知らないが
養護老人ホームに入所しているらしい
元旦那の母から、電話が入った
嬉しそうな声で
私を長女と勘違いして話す
入所先の担当の人が、かけてくれたのかな?
長女さんは、嫁ぎ先の苗字
苗字が違うよ
息子に、(私にとっては元旦那)に
ありがとう、と伝えてくれ、と
伝えずにはいられない、と話し続ける
何か、嬉しい事をしてあげたのか?
優しいところもあるんだな、と思って
ホッとした
電話の向こうで、
やっと、通じた!
と、嬉しそうに、誰かに話してる
元旦那の実姉(長女)に
電話をかけているつもりのようだった
違います
と言っても通じない
長女だと思い込んで、そのまま話し続ける
その話している感じで
この人が、敵とみなしていた
大嫌いだった嫁だ、と、
気付かせてはいけない
と、咄嗟に思い
でも、なりきる嘘もつけず
はい、はい、だけを繰り返した
幸せならいい
それで良い
あの頃の辛さは、
すっかり消えていた
長男を産んですぐ、不幸な出来事があり
同居する流れになり
なかなかの合わなさ加減で、
私は、自律神経失調症になり実家に帰った
なんとか元旦那の母と、別居
朝、昼、夕方
旦那がいない時間を見計らっての
激しい電話攻撃
電話ノイローゼになって、一日中
耳の中で電話が鳴っていた事があった
長男にも、キツく当たって
トイレトレーニングの頃
ヒステリックに怒鳴ったり
叩いたり、
本当に、可哀想な事をした
電話機に、布団をドッサリかけて
耳を塞いで、音が聞こえないように
叫んでいたあの頃
今、その元義母の声を聞いても
懐かしい声だな、まだ元気でいるんだな
と、冷静に思うだけ
私の母と違って、電話する事ができるんだ
まだ元気でいて、
娘と息子の存在もちゃんと覚えているんだ
そっか
覚えているだけ、辛いかもしれないな
なんて、フラットに思える
台風が来る
とても心配で
声だけでも繋がりたかったんだな
キツく当たられた想い出ばかりが
浮かんでくる姑だけど
でも、とても幸せそうな声だった事に
心が救われた
私の存在を、思い出させてはいけない
娘だと、思い込んでいて貰おう
私は、平気で嘘をついた
人の人生の終末
何が幸せなんだろう?
人の幸せを、シンプルに祝える
そんな人生のまま、暮らしていくことが
最期の贅沢だと、思った
姿勢美調整アドバイザー
みずのひとみは
愛知県豊明市、ひとみ施術院
2019年11月27日からはCity Caféさんで
ひとみ施術院 豊田店オープン
させていただきます