「睡蓮のお姫様とお友達になったトノサマガエル」


①お池が大変!






トノサマガエルのお通りダ~イ~。

トノサマガエルが現れた。

のしのしとでっかいのが現れた。

トノサマガエルのドヤ顔をじっくり見てください。

貫録のある顔

~可愛く見える顔

~頼りたくなる顔

~友達になりたくなる顔だ~

だからお友達になりましょう。


②お池が大変!!






トノサマガエルがやってきた。

睡蓮のお姫様に会いに来た。

(左側に咲いている)白色姫にしようかな。

(右側に咲いている)赤色姫にしようかな。

どっちと結婚しようかな。

僕は殿様だから僕が決めるんだ。

何と言うオトノサマでしょう。


③お池が大変!!!





僕は殿様だから僕が決めるんだ。

どっちもきれいで困っちゃうなァ~。

僕は赤が好きだから赤色姫にしようと。

・・・〈赤色姫にそっと近づき始めるお殿様〉





④お池が大変!!!!






近づいて見たらあまりにも神々しくてビビっているお殿様。

近づいて見たらあまりにも美しくて腰を抜かしているお殿様。

『ぼくと結婚して下さい!』なんて全然言えないお殿様。

赤色姫を見ているだけで固まってしまっているお殿様。

『ぼくと結婚して下さい!』なんてとても言えないお殿様。

近づきすぎて足がすくんでしまっているお殿様。

見つめているだけでやっとのお殿様。

午後になれば赤色姫も白色姫もお城に帰ってしまいます。


赤色姫の隣のつぼみのお付きの者がしびれを切らしていいました。

『急がないと帰えっちゃうよ。』

『結婚はどっちにするのよ。」

『あなたはお殿様でしょ。僕が決めるんじゃなかったの!』

お付きの者にガミガミ言われて 困った 困った お殿様。

ドキドキしながらやっとのことで言いました。

小さな声で『僕と友達になってください!』