こんばんは。じゅっぺちゃんです。
今朝 8月11日の岳南朝日新聞にじゅっぺちゃんの書いた投稿文が掲載されまして、転載のOKが出ました。
良かったらみなさんも読んでくださいね。
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岳南朝日新聞
2020年8月11日(火曜日)掲載
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テーマ:今だからこそ家族でお盆を大切に 塩川寿平
1、 新型コロナ流行とお盆
お盆は、いつもの年ならば親戚一同集まってお墓参りや法事の宴でしょう。
また、いつものお盆休みならば帰省仲間と
同窓会で盛り上がることでしょう。
しかし今年は違います。
三蜜=密集・密接・密閉を避けましょう。
マスクをつけましょう。
不要不急の外出はやめましょう。
これだけは市民の責任で守らなければなりません。
でもお盆は大切ですよね。
2、 なぜお盆は大切なのでしょう
お父さん! お母さん! 家族の皆さん!
日本全国津々浦々で受け継がれてきた民族の文化『お盆について』考えてみましょう。
若き日に私は大学で「日本の福祉」を学んだ時、
「世界の福祉」にない日本の素晴らしさを学び、
とてもうれしく思ったことを覚えています。
『イギリスはゆりかごから墓場までだが、日本は死後の世界までも家族福祉がある』と学んだのです。
びっくりしました。
なんと私の家族がしていたことを教授は話されました。
3、 ご先祖様のお迎えです
死者がよみがえり、家族でお迎えして供養し、死者と家族が交流し、生活を共にする家族団欒の福祉です。
お盆にはキュウリやナスのお馬を作り、8月13日の夕方、庭先でお迎え火を炊くと、
亡くなったひいじいちゃんも、ひいばあちゃんも、ずっと古いご先祖様も、皆さんが、お馬さんに乗ってわが家に帰ってきて、
死んでいるご先祖様も霊魂は生き返って、生きている私たち家族と一緒に暮らすのです。
4、今年は家族という少人数で
私は年に一度の国家的イベントであるお盆の楽しい思い出がたくさんあります。
しかし今年は親戚一同が集ることも、同窓会も、
お寺さんの集会も控えなければなりません。
しかしながら、コロナの流行を逆手にとって、
家庭という少人数でいつもとは違う精神的に深いところでご先祖さまをお迎えし、供養いたしましょう。
5、 お盆という長期休暇の意味
「家庭生活の劣化」、特に「家族団欒の劣化」が社会問題となっている今日、新型コロナウイルスのために、家庭に閉じ込められ、家族のみで過ごさなければならない時間が増えました。
これを 逆手にとって、チャンスと考え、少人数の今だからできる家族間の会話と行動を増やしましょう。
それが今年のコロナとお盆と長期休暇の『価値ある生活』です。
6、死者とのつながりを伝えましょう
家族間の会話と行動を生かしましょう。
子どもたちのために、学校ではできないが家庭ならできる教えがあります。
お墓の草取りを手伝わせましょう。
一緒に草取りをしながら話しましょう。
わが家の死んだ人の話しをするのです。
例えば、ひいじいちゃんは太平洋戦争で死んだこと。
ひいばあちゃんはリヤカーに魚の干物のせて行商をして、お父さんの学費を仕送りしたこと。
その子がお父さんになって、お母さんと結婚して、共働きをしながらお前たちを大事に育てていること。
お墓の中にはもっともっとたくさんの昔の先祖が死んでいること。
「累々と家族という死者がつながっていて、その先にお前たちがいるのだよ』などと家族の歴史を伝えましょう。
つながっている尊い命の自分に気付き、また地球上でただ一人のかけがえのない私、『他人と比べられない私』を知った時の感動から、自己肯定感情が育つのです。
7、 家族団欒が自己肯定感情を育てる
お父さんお母さんにお願い。
コロナの時代だからこそ、少人数で家族が一緒にいられる時間が多いいからこそ、お盆の長い休暇を生かしましょう。
家族だけの生活を見直してください。
『おなかを痛めて生んだうちの子は絶対にかわいい。』
『かけがえのない私の子』
『みんな違ってみんないい』
『どの花見てもきれいだな』
『よその家の生活をうらやましがらない』
『父母の足るお知る姿を見せる』
『ご先祖様を大事にしよう』等々、
このような言葉をお子さんの目を見つめて、声に出して語りかけましょう。
家族団欒が自己肯定感情を育てるのです。
では、お盆休みこそ『コロナに負けない』充実した家族の交流をお過ごしください。