こんにちは、本日もQ&Aコーナーです。

じゅっぺちゃんのブログにたびたび登場する〇〇について、「〇〇ってなあに?」にお答えします。

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Q2:「静岡保育を学ぶ会」ってなあに?

 

2003~2018年に活動していた会。解散後も、同会としてではなく、その後も「静岡保育を学ぶ会」の個人は、継続して保育研究会・研修会の交流をしております。

以下詳細です。

 

2003年5月17日(土)~18日(日)に日本保育学会第56回大会が、静岡県で主宰されました。

 

会場は、静岡県の誇るグランシップ(静岡県立コンベンションアーツセンター)を中心に開催されました。

 

その当時 3000名余の全国の保育学会会員をお迎えするに当たり、静岡県の幼児教育・保育・学童施設等の幅広い関係者により、日本保育学会第56回大会準備会が設立されました。

 

委員長:金田利子 静岡大学教育学部教授

副委員長:塩川寿平 静岡県立大学短期大学部教授

副委員長:渡邉保博 静岡大学教育学部教授

事務局長:久保田力 浜松大学経営情報学部教授

事務局次長:海野展由 静岡・一番町保育園園長

本部委員・運営委員・運営協力員の総勢58名。

以上により大会は盛会のうちに無事に終了することができました。

 

その後、日本保育学会第56回大会の静岡県内のメンバー有志により

「静岡保育を学ぶ会」として保育研究会・研修会は継続されました。

 

そして最終回は、2018年(平成28年)11月23日、静岡保育を学ぶ会(会長・金田利子静岡大名誉教授)は23日午後1時から、 対談とシンポジウム「これからの保育を静岡で考える」を静岡市駿河区の静岡県立大短期大学部小鹿キャンパス大講堂で行い、これをもって「静岡保育を学ぶ会」は解散いたしました。

 

しかし同会としてではなく、その後も「静岡保育を学ぶ会」の個人は、継続して保育研究会・研修会の交流をしております。

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ジュッペちゃんの大地保育のこのブログで、静岡保育を考える会の最終回となった、

2018年11月23日の

『これからの保育を静岡で考える』の概要を報告させていただきます。塩川寿平

 

 

 

 

 

 

主催者:静岡保育を学ぶ会    

入場無料:どなたでも参加できます。

事務局:常葉大学浜松キャンパス こども健康学科

 教授海野展由 tel 053-428-3511

会 場:静岡県立大学短期大学部 大講堂(静岡市駿河区小鹿2-2-1)

開催年月日: 2018年11月23日(金) 

時間:13:00~16:30(12時半開場)

プログラム=

シンポジウム:話題提供①石原剛志 ②岡村由紀子 ③竹内光子&対談:金田利子(静岡保育を考える会委員長

:静岡大学名誉教授) と、塩川寿平(静岡保育を考える会副委員長

:元静岡県立大学教授・大中里こども園名誉園長)

 

 

 

話題提供:シンポジスト① 実践を語り綴ることで保育をつくる

静岡県保育問題研究協議会 会長 石原剛志(静岡大学教授)

 

保育者自身が研究の担い手となり、保育者の綴る実践記録をもとに、実践者と研究者が共同して研究する。実践記録を書く事は簡単な事では無いのですが、実践を語り綴る意義を大切にしております。

 

学習会「子どもに答える教育」・「発達保障ってなに?」等々。

 

 

話題提供:シンポジスト② 子どもが未来を創る

~心と体の主人公を創る保育者の仕事~

NPO法人なのはな 理事長 岡村由紀子(兼:平島幼稚園長)

 

子どもを取り巻く環境を深く捉え、目の前の子ども理解を豊かにし、園の仕事・保育内容・保育実践を見直し、保育を創り出していくことが今求められています。

 

1、人間らしく生きる力 

2、遊びの面白さの追求 

3、環境貧弱化・孤立・孤独 

4、長時間保育の問題

 

 

話題提供:シンポジスト③ 子どもの傍らにいる大人として

静岡保育懇話会 代表 

竹内光子(日本保育学会評議員・ 元静岡市立保育園長 )

子どもの傍にいる大人として、共に生きるありようを考える。

子どもを取り巻く環境について、人的環境・物的環境・自然環境・社会環境から、乳幼児の遊びの大切さを述べる。

 

 

シンポジウムを受けての対談

 

対談者①塩川寿平(静岡保育を学ぶ会副会長 元静岡県立大学教授) 

シンポジウムを聞いて改めて思う事は、

『幼児教育・保育のすべては愛すること』です。

 

この哲学を保育理念として、これからの保育を静岡で考え続けてまいりましょう。

 

保育実践も研究も一人ではできません。保育に携わるすべての人々と、子ども主体の保育の輪を広げ、共感の絆で連帯しましょう。

 

幼保一元化は、幼稚園・保育所・こども園の三元化となりました。

実際には保育制度緩和の結果、待機児童ゼロのかけ声のもとで「保育の数」だけが独り歩きして、

18元化=18種類の格差のある様々な入れ物(保育施設)ができました。

そして「保育の質」は複雑極まる現状です。

例えば「園庭がなくてもよいとか」、「職員の半数は、資格のない人がでもとか」等々、なんと目を覆うばかりの18元化の格差です。

 

保育学会の課題として、18種類の施設に従事する保育者のすべての仲間の待遇改善と、子どもたちを守る『保育の質』の格差是正に取り組みましょう。

 

 

対談者②金田利子(静岡保育を学ぶ会会長 静岡大学名誉教授) 

3グループの発表との関わりから、静岡で、静岡の、そして全国・全世界の保育を考える。

 

静岡には素晴らしい保育がある。なのはなの子どもと共に作る保育。実践記録を大切にする保問研。

 

子ども主体の懇話会。大地保育の園。障害児と共に育つ園。ローカルの良さをしっかりと持ちながら、全国に影響の輪を広げている保育がある。

 

ここには異なるものを排除せずに学び合う力『静岡保育を学ぶ会』がある。

この灯を消すことなく学び合いながら、インクルーシブな保育実践者・研究者の関係の一層の発展を、 ご一緒に創造していきたいと期待しています。

 

【参考:インクルーシブ保育とは、年齢・国籍・障害の有無にかかわらず、どんな背景を持った子も、「違い」を排除することなく受け入れ、共に育つ園を作ること。】 

 

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ではQ3に続きます!

本日もごきげんよう!