48話:夏五輪、皆さんいかが過ごしましたか



こんにちは。

じゅっぺちゃんです。



今日は


「俳句の友Aと夏五輪の句を通して」


というテーマで、


Aとのやりとりです。

 


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八年前孫と指きり夏五輪   




Aの句






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八年前約束げんまん夏五輪 



Aの句

 



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Aへ (じゅっぺちゃんより)



指切りげんまんまでして「見に行こうネ!」と約束していたのに。

8年前のよろこびと、「見にも行けない」現実の夏五輪とのギャップ。

じいじは生(ナマ)を孫に見せたかっただけに、

無念と 哀れが ひしひしと伝わる良い句と思います。

 

夏五輪 アァアァ〜  (ため息です)





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8年前に2回目の東京オリンピックが決定して日本中が大はしゃぎ。

そのニュースをテレビで見ていたおじいちゃんとお孫さんの会話。

 

じいじ

『おじいちゃんは昔の東京オリンピックを見たんだよ。また見れるネ!』

 

お孫さん

『おじいちゃん指切りげんまん。 連れてってネ!』

 

じいじ

『かわいい孫と2度目の東京オリンピックを見に行けるなんて幸せ!』

 

お孫さん

『指切りげんまん。嘘ついたらハリセンボン飲ます!』

 

そして、 8年が経ちました。


待ちに待った待望の東京オリンピックでしたが。

新聞もテレビも、内閣総理大臣からも、

『無観客やむなし』

『見に来ないで』

『集まらないで』

『家から出ないで』

ということになりました。

 

8年前の希望に満ちたすばらしい孫とじいじの情景句。

 

『八年前孫と指きり夏五輪 Aの句』

『八年前約束げんまん夏五輪 Aの句』

 

しかし結果は「見にも行けない」。

この現実とのギャップを 今! 思い出して八年前を詠む。

 

日本国民の誰もが感じている感情を、

オブラートに包んで詠ったレベルの高い句と思います。

 

歴史に残る秀作。

忘れてはならないコロナ禍中の

オリンピックの句となることでしょう。





 

じゅっぺちゃんより