第49話:俳句の友Aの夏五輪の2句を歴史展望風に評句する試み
①
八年前 孫と指きり 夏五輪 Aの句
②
八年前 約束げんまん 夏五輪 Aの句
自由討論:
①②のAの句を歴史展望風に評句するじゅっぺちゃんの試み
Aさん日く。
“じゅっぺちゃんのブログ第48話の評句は我が意を得たりです。
「夏五輪 アァアァー」
の感じを詠いたかった。”
では、
Aさんの俳句①②に敬意を表しつつ。
じゅっぺちゃんの歴史展望風の評句をご披露をさせていただきます。
多くの行事が中止になる中で、
コロナ禍中にもかかわらず唯一行われた国家的行事がありました。
日本中、そして世界中がコロナモードの中で、
一般社会とは別にバブルと言う特殊装置の中で、
コロナはコロナ。
オリンピックはオリンピックと分離して。
庶民はコロナ生活。
アスリートはバブルの中のオリンピック。
庶民はテレビでオリンピック。
ナマ(生)で観たかった。
リアルに応援したかった人々のため息が、
入道雲からこだましてきました。
「夏五輪 アァアァ~」
なんとも不思議なオリンピックでした。
そのオリンピックの後(アト)先(サキ)の、
お孫さんとの情を見事に詠い上げたAさんの句は、
後々のオリンピック史に、
オリンピック俳句の部門『金賞』として残るでしょう。
昔々 、世界中が感染症コロナ流行時代の
2021年の夏に珍しいオリンピックがありました。
その時代背景の中でお孫さんとの交流を詠まれた歴史的な句。
八年前 孫と指きり 夏五輪
八年前 約束げんまん 夏五輪
8年前の「指きり」「約束げんまん」は果たされませんでした。
『このため息の句』は、
2021年夏、東京オリンピック史の証言です。
きっと小学生の国語教科書に載り、
末永く語り継がれることでしょう。
『昔、とても珍しいバブルのオリンピックがあったのよ』と。
じゅっぺちゃんより