第67話:じゅっぺちゃんの家庭菜園(その2)
   ー大地の恵み、創作リーキスープにワクワク挑戦!ー

1、じゅっぺちゃんのネギ

じゅっぺちゃんのネギは「葉ねぎ」です。
「万能ネギ」とも言い「九条ネギの一種」です。
2021年12月1日の写真①をご覧ください。


手の凍るような寒い日でした。
古株のネギを一生懸命に移植しているじゅっぺちゃんの様子です。
理由は、
昨年からの栽培で密集しすぎてしまった古株ネギを、
隣の畑に移すことにしたのです。
新しく耕した畑は3m× 1m= 3㎡の長細い畑です。
古株ネギがたくさんあったので最終的には、
もったいないので3列に残らず植えました。

2、生まれ変わった美しいネギ畑

移植してから3ヶ月と28日経ちました。
生まれ変わった若葉のネギです。
2022年3月29日の写真②③をご覧ください。

 

 

 


3列並んでこんなに美しく大きく育ちました。
実は移植した古株ネギがそのまま大きくなったのではありません。
古株ネギの葉っぱはすべて枯れて、
脇から新しいネギが《株分れ》して大きくなった若葉なのです。
じゅっぺちゃんは自慢の農作業用の膝あてファッションで、
化成肥料を1㎡当たり50gの追肥して、土寄せをしました。

3、あっという間にネギ坊主がいっぱい

せっせとやわらかい若葉のネギを食べたのですが、
夫婦2人では食べきれませんでした。
4月25日の写真④⑤をご覧ください。

 

 

 


3月29日からわずか26日でネギ坊主畑になりました。
さぁ! 大変どうしよう!!

4、柔らかいうちのネギ坊主はチンして食べる

じゅっぺちゃんの大好きなネギ坊主の食べ方は、
写真⑥をご覧ください。

 


ボールに3~4㎝に小さく刻んで準備する。

写真⑦をご覧ください。

 


蓋つきの耐熱ガラスに入れて、   
電子レンジで《自動あたためON》でチンする。

写真⑧をご覧ください。

 

 

出来上がりましたのでおでん用の味噌ダレをつけて食べる。
驚くほどやわらかくトロリとしていて、
ネギの香りも甘みも味わえて、
じゅっぺちゃん一押しの簡単料理です。

5、創作《リーキスープ》にワクワク挑戦!

大きく育ちすぎてしまったネギ坊主をどう食べるか?
それが問題だ!
4月25日のネギ坊主畑を見て困ってしまいました。
愛情いっぱいに育てたネギだから捨てるのは忍びない。
どうしたら良いか?
じゅっぺちゃんは一晩寝ないで考えました。

写真⑨⑩をご覧ください。

 

 

 

 


4月26日は小雨が降っていました。
これ以上大きくなってしまっては食べられません。
待ったなしです。時間がありません。
じゅっぺちゃんはカッパを着て小雨の中へ。
大きく育ったネギ坊主をカゴいっぱい採りました。

一晩寝ないで考えたアイディアとは!
『玉ねぎとネギと似ていると思ったことです』
ヒントはじゅっぺちゃんの大好きなオニオンスープです。
玉ねぎ=オニオン(onion)だからオニオンスープ。
ネギ=リーキ(leek)だからリーキスープ。
『そうだリーキスープを創作しよう』と、
じゅっぺちゃんはルンルンになりました。

写真⑪をご覧ください。

 


寸胴大鍋を出してきて4リットルの水を入れました。
大きく育ちすぎたネギ坊主は筋があって食べられません。
でも捨てるのはもったいない。
寸胴大鍋いっぱいに全部入れてリーキスープ作りに挑戦だ!!
たっぷり時間をかけて沸騰するまで煮詰めました。

写真⑫をご覧ください。

 


煮詰め終わってネギ汁が冷めるのを待って。
じゅっぺちゃんは両手をきれいに洗って。
寸胴大鍋に両手をつけこんで、
ネギ坊主カスを絞って取り除きました。
寸胴大鍋に残ったネギの甘みたっぷりのリーキスープを
1リットルのペットボトル4本に詰めました。
そのうち500 mlは2人の夕ご飯で早速いただきました。
お醤油で味付けしていただいた本邦初のリーキスープでした。
お味はネギの香りと甘みでミシュランの星クラスの
『息をのむほどの美味しさ』でした。
半分残ったを500 mlは近日中にいただくとして冷蔵庫に。
貴重なペットボトル3本は冷凍保存しました。
お客さんに出すか?
娘や孫たちが来たら出すか?
私たちの記念日に使おうと思います。
高級なワインのような扱い方で、
じゅっぺちゃんは思わず笑ってしまいました。


6、【参考資料】
  諸々の書よりブログを書くために学んだこと。

ネギ=リーキ(leek)とは、

●ユリ科ネギ属(APG分類:ヒガンバナ科)の多年草。
特有の香りと辛味があり、野菜、香辛料として栽培される。
葉は中空の円筒状で、長さ約60cm、秋から春によく成長し夏に衰える。
晩春に長さ約50cmの花茎を出し、
先端に白緑色6弁の小花が細い柄でまり状に密集して咲き、
いわゆるねぎ坊主になる。
代表的品種に九条(くじょう)ネギがある。
これらは多く株分れし、葉も鱗茎もともに柔らかで、
葉ネギとしての利用に適している。

●原産地はシベリア、バイカル、アルタイ地方とされるが、
中国の西部とする説もある。
日本へは古く中国から朝鮮半島を経て伝来し、
「日本書紀」(720年)に初めて記録されている。

●関東のネブカネギは冬が旬(しゅん)である。
関西の葉ネギは夏も栽培できるが、やはり冬のほうが味が優れる。
ネギの辛味と香りの主成分はアリル硫化物である。
刻んだネギは薬味とし、とくに麺(めん)類に欠かせない。

●ネギは煮ると甘味があって、日本料理に重要な野菜である。
特にすき焼きには不可欠の野菜とされる。
煮食が主で、ぬたなどにもされる。

●葉ネギには、
100グラム当りカロチン860マイクログラム、
ビタミンC33ミリグラムを含む。

●ネブカネギには、
カロチン150マイクログラム、
ビタミンC14ミリグラムと葉ネギに比べて少ない。
とくにカロチンは白ネギの部分には含まれない。
栄養的には緑色の葉ネギのほうが優れているといえる。

●葉鞘の白色部分は薬用にもされる。
葱白(そうはく)とよばれて、
昔から強壮、興奮、利尿、発汗、去痰(きょたん)
のほか駆虫の効があるとされる。