第71話:教え子1000余名・看護師養成29年間終了

 

—富士市立看護専門学校・退任特別最終講義—

 

 

 

 

1、じゅっぺ教授よりご挨拶




 

富士市立看護専門学校

講師 塩川寿平

 

退 任 特 別 最 終 講 義

 

本日、塩川は富士市立看護専門学校の最終講義を迎えることになりました。

経営主体の2市、富士市・富士宮市の看護師養成に長年にわたって貢献してまいりました。

 

塩川の本校の教育歴は第1回生から29回生まで継続29年間、教え子は1,000余名です。

本校と塩川の関係は、創立者の鈴木清見市長の委嘱を受けて開校1993年入学の第1回生から教鞭をとってまいりました。

担当科目は、

『精神保健の単元:ライフサイクルにおける心の発達と関連問題』

を講義してまいりました。

 

来年の2023年度より看護カリキュラムの更新が予定されていること。

また、昭和13(1938)年生まれで満83歳になりますので退任を希望し、

本校第29回生の2年生の講義をもちまして最終といたします。

 

 

1. 退任特別最終講義 2022年5月26日(木曜日) 13時00分~14時30分(90分間)

2. 会場:本校 視聴覚教室

(富士市立看護専門学校 〒416-0904富士市本市場新田111-1 電話0545-64-3131)

3. 受講者:第2学年看護学生39名 (なお、お時間のご都合の良い本校教職員のみなさん)

4. 90分間の内容

① 40分・・・塩川先生の原点の話です。(放送大学CDによる動画を見ながら語る)

② 15分・・・塩川先生の退任特別講義(資料は添付:その1~4枚です)

③ 15分・・・〇感謝状贈呈 〇花束贈呈 〇記念写真撮影、等

 

5.

塩川の教育歴 専任大含む:通算52年。 

兼任:富士市立看護専門学校教育歴 29年間。

専任大学:淑徳大学助教授 静岡県立大学教授 東横学園女子短期大学特任教授、等。

兼任講師:静岡大学 千葉大学 岡山大学 大妻女子大学 常葉学園大学、等を歴任。


 

(写真:富士市立看護専門学校の公式ホームページより)

 

 

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2、じゅっぺ教授の退任特別最終講義


 

 

 

2022年5月26日

退任特別最終講義(第2学年)   

富士市立看護専門学校 

講師 塩川寿平

『精神保健の単元:ライフサイクルにおける心の発達と関連問題』

 

1.

 

人生の10のステージ(健康人生のコツとは「脱皮の理論」「10変化受容」の深い理解)

・・・・・発達過程(自己実現・承認欲求)と自己肯定感情(自尊心)の育ち・・・・・

脱皮の理論=芋虫から~サナギになって~蝶々になる=10変化。変わり続ける人生の受容。

10変化受容=生理(ホルモン)変化。肉体変化。家族変化。小中高友人変化。職場変化。コミュニティー変化。収入変化。IT(情報技術)AI(人工知能)社会変化。

 

2.

 

人称人格構造論(発達過程に見る多様化する人格複合形成の試み)

民主主義社会の建設の担い手としての自由人育成のための人格形成デザイン論。

自由人の姿とは、成人(18歳: 2022年4月1日より実施)するまでに

1人称+2人称+ 3人称のバランスの取れる社会人に育てること。

1人称3分の1 、自己愛・自己中心性・・・『私は私が大切! 私ファースト!』

2人称3分の1 、家族愛・夫婦愛・友情・・・『私よりあなたが大切!』

3人称3分の1 、人類愛・祖国愛・企業愛・母校愛・チーム愛・・・『組織が大切!犠打精神!』

 

3.

 

最も必要な精神保健的生活とは、「芸術」と共にある生活です。

1例目を挙げると自由画です。芸術は一人称ですから個性が尊重されます。出来栄えは 

十人十色で良いのです。すなわちすべての人の絵が承認されるわけです。一人ひとりが自己実現し、一人ひとりの承認欲求が満たされます。ハッピー ハッピーは『幸福の源』です。

 

2例目を挙げると陶芸です。個性的で良いのです。すべての作品が受容されます。

数学や徒歩競争では1番2番が決まります。「勝ち組」と「負け組」が必ずでます。芸術だけが個性的で良いので心の平安が確保されます。芸術生活をして幸福になりましょう。

 

4.

 

「表出」と「表現」について知ろう

「表出」とは、感情の発散。欲求不満のガス抜き。暴れる。受験競争の役に立たない。

お金儲けにならない。評価されない。暴力的で・汚くて・嫌われる・叱られる、等々。

 

「表現」とは、建設的で・道徳的で・汚れたりしない・評価される・好かれる・褒められる・認められる・受験競争に役立つ・お金儲けになる、等々。ポジティブな価値があるので過剰に求められ、生活が「表現」に偏り疲労困憊の末に心身の病になることがあるのです。

 

大人も子どもも情緒の安定した心身ともに健康な生活のために両者ともに50%と50%の生活が精神保健的なのです。「表出」も「表現」もほどほどに半々の生活が良いのです。

 

 

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予告:次回から3回にわたって本日出てきた

トピックについて連載します。

おたのしみに!

 

第72話「人生の10のステージ」

 

 

第74話「人称人格構造論」 

 

 

 

第75話「表出と表現について」