本当の懺悔 | いいかげんが好い加減

いいかげんが好い加減

婦人科系の手術を受けやっと健康を取り戻したし遊ぶぞ宣言♪
家でのDVD映画鑑賞から再び劇場へ!
本もたくさん読んでこれからは思う存分楽しむぞ~♪
試写会の感想やゲラ読み本の紹介などもしています

昨夜の続きじゃなくて
本当の懺悔です

こっそり告白したつもりだったし
自分が少し楽になりたかっただけなのに
以前のアクセス数に戻っていて
かなり動揺しています

自分を少しでも良く飾りたい
誰か私を庇って!解って!と
卑しい気持ちが頭をもたげます

でも懺悔することにして書いたんです
私はそんなに良い人間なんかじゃない!

だから本当の懺悔をします

暗いです
そして最低なので見たくない方は閉じてください

私はブラックです
表も裏も真っ黒なんです


16歳
急性骨髄性白血病なんて
現実にあると知らなかったし

お葬式に通夜、葬儀、告別式があるなんて始めて知った
告別式に会いに行くという友達の変な言葉
正しくはお通夜だったことを知った
私達にはどうでも良いことだった

下町っ子だから、ご近所さんや親戚などの葬儀には小さい頃から出ていたけれど
その中身なんて知らなかった

ご遺体と対面するなんて考えてもいなかった

16歳自分が思うよりもずっとずっと子供だった

友達の病気を全く知らないまま
友達が逝ってしまい
お見舞いにすら行けなかった
後悔と悔しさでいっぱいになった



そんなことがあったのに
大人になって友達がちゃんと訴えていたのに
私は頑張り屋の友達を放置した

病院なんて自分から行くようなタイプではないと知っていながら
私は病院行ってきなよとしか言わなかった

そして手術後、帰宅した友達のサポートを出来るだけする

「何でもします」そう言い
可能な限りの事をしま















せんでした

出来きるだけの事をしたなんて嘘なんです

心の中では、本当は会いたくないと思っていた

普通に接してくれと頼まれていたけど
普通に?していることが苦痛だった
何事もない振りをして笑顔で接しているのが
辛くて仕方がなかった

手の施しようが無いって何?!

頭の中をぐるぐる回って
どうして良いかわからなくて
辛くて苦しかった

勝手に「治る!」と自分に言い聞かせて

必要最低限しか会わなくて済むようにと心の奥底で願った

最低だよ



16歳で友達を亡くした時に
凄く後悔した筈なのに

本人には腫瘍をとったから完全に治るまで
治療をしなければいけないと伝えたと旦那さん

治らないということは本人は知らない・・・それを私は知っていて
「子供の為にも頑張らなきゃ!」
と明るい友達に
どう接していいかわからなかった

出来るだけ傍に居るべき?
それって不自然だよと自分を正当化

会いたくない
出来れば会いたくない
彼女に会わなくて済むようにと
心の奥底で願った

ゆっくり休んで欲しいと偽り
お子さんだけ家に来てもらって
旦那さんが帰宅するまで遊んでもらったり
その方が少し楽だったから


今でも彼女とどう接していたのか
覚えていない
普通に?会って、話して、笑って

自分の気持ちを偽ったまま
何も考えないようにして季節が変わった


彼女が倒れた時
自分が一緒じゃなかった事を
心のどこかで助かったと思っていた

意識がないまま
彼女が入院し
意識がないまま
彼女が天に召された

旦那さんに忘れないでいて欲しいと頼まれた

お子さんはまだ小さいのに
泣かなかった
病院に行くと言わなかった

後からたった一度だけ泣いたと旦那さんから聞いた

母親が亡くなったと聞いた時
声をあげ泣いたと
それ以外はまったく泣かなかった

私は小さいな子供に負けた
小さい身体で心で頑張っていたのに

私は前に後悔したのに
同じことを繰り返した

怖かった
とにかく怖かった

棺の中に居たMの顔が祖父の顔が浮かんで
怖かった

また同じことが待っている
怖かった
友達なのに・・・




棺の中のM
「綺麗でしょう~。眠ってるみたいよね。最後苦しまずに済んだからね~。笑ってるでしょ?」
そんな事を言うMのお母さん
薬が合わず副作用が出たと
浮腫んだ顔をしたM
確かに綺麗だし眠っているだけに見えた
でもこれは誰?
私達が知ってるM?

私達は、ご遺体となったMに会わせたお母さんを恨んだ

怖かった

怖いという思いしか残らなかった
元気な時だけ覚えていて欲しいなら
何故ご遺体に会わせた?
私達はMのお母さんを恨んだ

棺の中のMの顔が
彼女のお母さんの言葉が忘れられなかった




大人になったのに
友達の余命は短いと知らされたのに
私は何も出来なかった

18歳で祖父を不慮の事故で亡くし
死が自分から遠ざかった訳ではなく
近くにあった

それでも怖かった

不慮の事故で亡くなった祖父
母から知らせを受け向かうのに
私は制服から着替え食事までした

到着し祖父の顔に掛けられた白い布を見ても涙は出なかった
泣いてすがることもしなかった
布を退け顔を見ても涙は出なかった

出棺前最後のお別れで祖父の頬に手を添えた
物凄く冷たかった

その冷たさに死を実感し怖かった
祖父が死んでから始めて泣いた



同級生の時も祖父の時も
後悔した筈なのに
何も出来ない自分が
死に向かう友達が居るという現実が怖かった

覚悟なんて出来ない
後悔をしないように努めるなんて出来ない

ただ毎日を積み重ねて

私は心の奥底で思っていた

怖い逃げたい

得体の知れない恐怖から逃げたかった

友達なのに・・・

最低だよ私は



友達の最後を送ることが出来なかった
棺の中の彼女に会うことが出来なかった

友達なのに・・・


最低だよ私は



偉そうに命を大切にと言ってる癖に
本当のところは怖くて何も出来なくて
逃げることしか考えていなかった


多分彼女は自分の不調に違和感を感じ
誰かに背中を押されたくて
私に自分の不調を伝えていたのでしょう
弱音を吐くことのない彼女が漏らした
不安なのといったサインだったのかもしれない

なのに私は何度も後悔したのに
病院へ無理にでも行かせようという思いを抱かなかった


私のせいじゃない
手遅れになったのは私のせいじゃない

心の奥底で何度も否定した
恐くて怖くて
逃げられるようにと心の奥底で願った



ごめんなさい


たくさんのことを学んだ筈なのに
後悔ばっかりでごめんなさい


少しでも頑張ったねと
言ってもらえるのように
私はなれるのでしょうか?

私は自分の欲に負けまくってます

ごめんなさい
逃げてごめんなさい
何も出来なかったことごめんなさい


これからの私に何か出来ることはあるのだろうか?
友達に何も出来なかった私に出来ることはあるのだろうか?


本音を言うことも
聞くことも出来なかった私に
何か出来ることがあるのだろうか?
そんな資格が私にあるのだろうか?

少しでも罪滅ぼしが出来るように
最低な私に出来ることがあるのだろうか?



年月が過ぎても皆の死を
受け入れることが出来ない

後悔ばかりしている
いや後悔しかしていない


自分自身にも身近にいる人達にも
死は突然やってくる
生きていることは当たり前じゃない


逃げたから余計にその死が重い


こんな卑怯で最低な私に出来ることはあるのだろうか?


友達が逝ってから色々あって
自分を救いたくて、強くなりたくて
心について、医療について
少しだけ勉強をしました
自分を許すことは出来ないけれど
前よりは命と向き合えていると思います

免許証の臓器提供表示は私の懺悔なんです


どうか私の懺悔が少しでも誰かが
命と向き合う切っ掛けとなりますように

私のように最低な人間にならないで済むように


『人魚の眠る家』観て下さい
命のこと映画を観ている間だけでも良いんです

ちょっとだけ考えてみて下さい