ふたりの息子くんたちの、おバカだけど愛しいやんちゃぶりを描いた子育て漫画ブログ「アホ男子牧場 ~ADHDの長男とお調子者次男の兄弟物語~」が大人気のラム*カナさんに、ブログや子育てに対する思いを伺いました。

 

同じ悩みを持つママたちにほっこりしてもらえたら

 息子が発達障害かもしれないって悩んでモヤモヤしていた時期に、同じ症状を持つ方のブログを見て、すごく助けられたんです。その後ADHDだという診断が出たんですけど、私にとってはADHDの子ってすごく才能のある子にしか見えないし、さらに男子なのでおバカな部分がたくさんあって、それがもう愛しくて仕方がなくて。

 

 自分の子が発達障害かも、という状況に直面したときに受ける衝撃は大きく、きっと多くの方が色々悩み、辛い時間を過ごしていると思うんです。そんな同じく悩んでいるママたちに読んでもらって、ほっこりしてもらえたらなっていうのがブログを始めた一番最初のきっかけです。

 

 そしたら私のブログを見つけてくれた方たちが、一気に全部読みましたっていうメッセージをたくさんくださって。笑ったり共感したりして前向きになれましたって言われたときはすごく嬉しかったですね。

 

おバカなイタズラが大好物! 半ケツすら愛しい

 寝る前に見てクスッと笑えるような記事を目標にしています。ネガティブに書こうと思えばいくらでもネタはあるんですけど、ネガティブなものはできるだけ払拭して「発達障害っていわれてるけど楽しいよ!」っていうのを発信できたらいいなって。

 

 一般的には呆れられたり怒られるようなおバカな行動でも、私はもう全部大好物。バカなことするたびに「ちょっと待ってて、写真撮るから!」って(笑)。もうかわいくて仕方ないんです。

 

 半ケツ出ていても「しょうがないな~」って笑っちゃうし、初めて水たまりで寝そべっちゃったときなんかは、もう「キターーーーーーーー!! こういうの待ってたーー!!」って(笑)。これって怒られポイント満載の行動ではあるんですが、私にとってはアホ男子育児の醍醐味になっています。

 

子育ての最終目標は「自分に自信がある子」

 私の育児の最終目標は、とにかく自分に自信があって、自分のことを好きな子に育ってほしいっていうことなんです。発達障害の子には「自分はみんなと違う」って思うことで自信をなくしたり孤立したりしてしまう二次障害っていうのがあるんですけど、それは絶対避けたいと思って。

 

 そのために、家庭での一番のスタンスはまず「認める」こと。「あなたはこういう子だよね」って、まず受容することを心がけています。兄弟で性格も態度も全然違うけど、それぞれにいいところがあるよって。

 

 あと「お兄ちゃんだから、弟だから」と区別しないで、ケンカしてもどっちが悪いとかはあまり決めないようにしてます。明らかにどちらかが悪い時は注意しますけど(笑)。

 

反抗期もなかった夫、人生初の“怒る毎日”?

 夫とは幼なじみなんですが、子どもの頃から穏やかで優しい人で、反抗期もなかったような人でした。今まで怒りという感情をほぼ経験せず生きてきた人が、騒がしくて怒られそうなことしかしない息子たちに囲まれ、今人生で初めて“怒る毎日”を経験中なので、隣で見ていて新鮮ですね(笑)。

 

 でも基本的に優しいお父さんであり良き夫で、息子たちのことも私のことも深く理解してくれている、頼もしい大黒柱です。

 

子育てもブログもまだまだ成長過程

 育児もまだまだこれからで、今は過程でしかない段階です。ブログを始めたばかりの頃は「更新しなきゃ」という勝手な焦りを感じ、無理してでも更新のために時間を割くことがありました。

 

 でもそれでは本末転倒なので、やっぱり息子たちとの楽しい時間を最優先にしたいと思っています。以前よりブログの更新頻度は減ってきていますが「ずっと続ける」ことが目標です。

 

 また、夢のひとつでもある「書籍化」も目標に頑張っていけたらいいなと思っています。いつも応援してくださる温かい読者の方々に、これからも見守っていただけたら嬉しいです。

(文:山田 文 イラスト:ラム*カナ)

 

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