富士登頂をした後、私は最も精度の高いと言われているジョーティッシュのインド占星術を習う為にスクールに入校しました。

そこで知り合った女性と意気投合し様々な話をする仲になっていきました。

彼女は占星術の他に神社にも非常に興味を抱いていて、独自の研究をされていました。

聞くと、産土神社鑑定をしているとのこと。

産土神社鑑定とは、依頼人の出生地の周辺地図とダウジングを使って、依頼人の産土神社が何処なのかを見つけられるものなのだというのです。

神社庁には地域の神社が掲載されていて、産土神社の見分け方というものはあるらしいのですが、それとは別でエネルギーとして繋がりのある守護神を見つけることが出来るという意味の鑑定を彼女は行っている様でした。

 

この頃の私は神社には全くといってよいほど無知だったので、彼女にお願いして鑑定してもらうことにしたのです。

数日後返ってきた答えは、稀なケースだった様で、私の産土神社がどうしても分からないということでした。

 

出生地の周辺地図にはいくつか神社が載っていたのですが、こんな事は初めてだったそうで、どうしても特定できなかったというのです。

 

私は落胆しましたが、無性に自分の産土神様を知りたいという気持ちがおさまらず、自力で探すことにしたのです。
自分の感覚を研ぎ澄まして探してみよう、、、そう思ったのです。

 

そして、私が当時通っていた保育園の真隣に、神社の社があることが分かりました。

それは北辰神社でした。

全国でも数少ない希少な神社だということが分かりました。

その神社は普段門が閉まっていて入ることが出来ないのですが、自宅から1時間ちょっと掛けて出向いたその日に、たまたま門が開いていたので中に入り、北辰神社のお社を参拝することが出来たのです。

とても高貴な光を放っている様なそんな感覚を感じていました。

畏れながら、幼少期からずっと見守ってくださっていたことに感謝をし、かなり時間を掛けてご挨拶をさせて頂きました。

無事ご挨拶が出来た喜びに浸っていると、園内の掃除をしている方に声を掛けられました。

すると、ここは宗教法人で更には個人の敷地であり、信者しか出入り出来ない場所なのですぐ出ていくように言われました。でもとても穏やかに優しく諭してくださいました。

私はたまたま門が開いていたほんの一瞬の間に、その園内に入ってしまっていたという訳です。

不法侵入まがいなことを無知からしてしまっていたことを知り、深々と頭を下げて謝り、すぐさま出ていきました。

神社というと、誰でも参拝できる場所という思い込みがあったのですが、ここは違ったのです。

更に驚いたのは、数年後にネットで調べてみて分かったのですが、現在は宗教法人ではなくなっている様?なのですが、、、たまたま私が参拝できた時は宗教法人だった期間の出来事だった様なのです。

針の目をくぐり抜けるかのような偶然が重なり、私は普通であれば参拝できないところを参拝できてしまったんだという事が分かり、非常に驚いたのです。

 

そしてこの保育園から歩いて5分くらいのところに、長年見過ごしてきていたのですが、浅間神社の社があることにも気づいたのです。

 

この時、富士登頂をしたばかりだった私は、早速その社に続く階段を登っていきました。

小さなお社が奥にあり、その手前に大きな木が聳えていました。

その時です。木が私に語り掛けてきた様に感じたのです。

ようこそいらっしゃいました。ずっとお待ちしていましたよ。来てくれてありがとう、、、と。

それは表現のしようのない感覚で、喜びの感情がこみ上げてきて、思わず涙が流れてしまいまいた。

その木に触り、私からもお礼を言いました。

 

そして小さな奥に祀られているお社に手を合わせて、これまで見守ってきてくださっていたことに感謝の気持ちを込めて参拝させて頂きました。

 

②で書かせて頂いたとおり、富士山に導かれ、感覚に従ってその後も行動していたら、なんと自分が通っていた保育園の近くに2つの神社が存在しており、その一つが富士山に繋がる浅間神社だったのです。

 

しかももう一つの北辰神社の北辰信仰を調べてみると、日蓮との関わりもあることが分かりました。

 

自分が自然にキャッチした感覚は思い過ごしではなく、自分のルーツに関係する星からのメッセージだったのではないかと、この頃から徐々に確信に変わっていったのです。