「ベルヴィル・ランデブー」で好きになったシルヴァン・ショメ監督の「イリュージョニスト」を見る。
さらに深くなってる。
漫画的なエンターテイメントより、リアルな(それでいて実写では表現できない)人物と情感を描いてる。
ギャグはより控えめ、セリフは増えた。でも無音でも意味通じるくらい。
主人公は孫を思う婆様から孤独なオジサンになった。相変わらず音楽とのマッチングがすげえ。
ジャック・タチがモデルの(脚本でもある)手品師と少女の出会いと別れの物語。
「父娘」でも「恋人」でも「友人」でもない二人が出会い、惹かれ、離れていく。

ああもう、こういうの一生書けないんだろうけど、見事。

歯むき出しの人と、チビと、デブな女の人出すの大好きだなこの人。