お久しブリーフな「レストラン八白」。

満足のいく食事をして、

食後にコーヒーを飲みながらタバコをプカリ…。

そんなことが出来るお店って、今の時代なかなか珍しくなりました。

釧路市内にあるファミレスで完全禁煙の店》》》

「びっくりドンキー」

「ココス」

「ステーキ宮」

分煙のお店》》》

「ビクトリア」

「レストラン八白」

というわけで、

ワタクシの行動パターンから「びっくりドンキー」と「ココス」「ステーキ宮」は完全消去としております。

ちなみに、

人口が16万人もありながらこの釧路市に全国チェーンの「ガスト」や「バーミヤン」「ステーキガスト」「サイゼリヤ」などなどが無いことには違和感を持ちますね。

何故?

どうして?

なもんで、だからワタクシは「レストラン八白」です。






今どき喫煙の出来るファミレスって反社会的に見えますか?

少なくともタバコに法外な課税を科しておきながら、吸うことを「悪」だと流布する今の日本の風潮。

それでなくとも1985年まで日本の国営事業の一つ【日本専売公社】としてタバコや塩の製造販売を「国の仕事」として自ら行っていたクセに、中曽根内閣の時代に民営化した途端、いきなり風当たりを強くさせやがってさ。

今どきの若い人のためにあえて解説するならば、

そもそも三公社五現業の三公社というのが、

タバコや塩の製造販売をしていた専売公社、それが今の民間企業・日本たばこ産業に変わり、

日本国有鉄道は民間企業・JRとして国内7つに分社化され、

日本電信電話公社は民間企業・NTTに変貌。

そういう歴史を経て、今があるのです。

ましてや郵便事業も元々は郵政省の管轄内。

それが民営化になって、悲しいかな郵便局員の半数近くが契約社員という現状。

民営化になって一番割りを食ったのは、結局のところ庶民だったように思えます。






いつ来ても頼むのは八白ランチ1300円。

何故、毎度毎度コレばかりを頼むのか?と問われれば、「美味しいから」という答えが一番で、二番は「ボリュームがあるから」、そして三番は「このお店のメニューで唯一食後のコーヒーがついてくるから」なのです。



吸わない人には分からないことですが、

サラリーマンにとってランチタイムの食事とコーヒーとタバコは「午前中、よく頑張ったな俺」というご褒美の意味合いと、「午後もこの調子で頑張ろうや」という励ましの意味もあるのです。

それでなくとも当時のワタクシは年間2億3000万~2億7000万円くらいの営業ノルマを持っており、それこそかなりの本数のタバコとかなりの量のコーヒーを摂取しながら毎日仕事と格闘していました。

誰もがその名を知る大手企業とはいえども、所詮は民間。

日々本社からのケツ叩きは圧であり、貰う給料も(福利厚生も)良いのですが、その期待に応えられない人は次々に肩を叩かれて辞めていきます。

外資系の企業は年間契約だから社員に科した数字にはシビアだとかよく言われますが、日本国内の民間企業だって似たようなもの。

そんな会社もワタクシが辞めた後々の2012年に不正経理による200億円の損失隠しが発覚し、今は当時のナイト役になってくれた伊藤忠商事の傘下に納まっています。

当時500名いた社員は現在200名まで縮小。

あの頃はタバコを吸わない人のほうが珍しかったし、会社ではDaiohsのコーヒーが飲み放題。

また前述した件で退陣した前社長はかなりのヘビースモーカーでしたが、今のような商社傘下という状態では果たして就業中にタバコなんぞ吸えなさそうな気すらします。






何となく意味も無く思うのですが、

平成元年から名の知れた企業の第一線でバリバリ働けたことは自分の誇りですね。

それから10数年後に出版社へ転職し、編集者として連日のサービス残業を当たり前のようにこなしながら休日も月に2日くらいしか取れなくとも、タバコとコーヒーと吉野家の牛丼はその当時の自分のエネルギー源であり、締め切りという名の悪鬼羅刹と日々戦えたのだと思います。

(出版社の編集者というのは聞こえこそ良い仕事ですが、ブラックの典型中の典型です)






仕事で常に結果を出し続ける。

それは給料を貰っているからには当たり前のこと。

健康も含めて自己管理もして当然なのは、社会人としての最低限の責務。

そんなワタクシのエネルギー源は、やはりタバコとコーヒーでした。

身体に悪いと言われていても、ワタクシという企業戦士にとっては「百薬の長」だったのです。

今もこうして元気に前を向いて働いていることこそが証拠だと思います。






そして美味しいごはん。

これも大事です。

ハンバーグを鶏肉で巻いてパン粉をつけて揚げたやつ。

コレ、味付けは醤油とケチャップとみりんかしら。

白身フライにオーロラソースという組み合わせも懐かしい。

エビフライは本物の太いやつ。

決して衣の分厚い偽物ではありません(笑)






美味しい食事は、頑張った自分へのご褒美と更に頑張るこれからの自分へのエール。

頑張って仕事の成果を出せば、その分所得にも反映されます。

そしたら、今よりも更にもっと美味しい食事やお酒を…。

そうやってワタクシは自分を鼓舞してきて今に至ります。



飲食店で調理師として働く現在、何がワタクシにとって一番の刺激か?

それはお客さんから頂くお褒めの言葉です。

お客さんの「美味しい!!」はワタクシにとってやる気の出る魔法の言葉です。

そしてワタクシがこの「レストラン八白」に定期的に通うのは、こちらが美味しいお店だからということと、

心穏やかに静かな時間を過ごせる空間だからであります。

幾ら美味しくとも、ランチ後にコーヒーも飲めないとかタバコも吸えないようなお店(昼間のラーメン屋とか)には基本ワタクシは行きません。

そう考えると、このお店は釧路に数少ない残されたお店だということになりますかね。



【料理とは感性と知性の融合でもある】