歳をとればとるほど、自分が上の子の

子育てをどれほど間違えてしまって

来ていたかに気づく瞬間がある。

 

 

昨日は夫の誕生日で親しい友人の

厚意で夫の好きなブラジルスタイル

BBQをしていただいた。

 

 

野菜とかデザートはこちらで用意し

会場ももともとレストランだった

ところをお借りしてパーティ形式で

行わせていただいた。

 

 

ほぼ丸1日を過ごさせていただき

そこで来ていた子どもたちとも

じっくり話を聞くことができた。

 

 

次男くんはもうすぐアメリカの

大学に進学することになっている。

 

 

この次男くんは約10年前に

日本の高校を休学し、アメリカ

の高校に編入することにしたとき

身元引き受け人を引き受けてくれた

夫の弟夫妻の家族とうまくいかず

高校を中退する羽目になった。

 

 

それだけでも彼にとっては十代で

すでにかなりの挫折と困難な人生の

はじまりとなったのであるが

 

 

そのときのことを回想し、

彼が当時の気持ちを話してくれた。

 

 

 

 

まずは理数コースへの

登録の件について。

 

 

彼は理科が得意だった。

 

 

彼は中3のとき、学校見学など

一切せずに、家から一番近い高校

3学年上の兄が通ってた高校に

入学することを決めた。

 

 

帰国生徒だったので、

帰国生徒枠で5教科の

うち3教科を受験するだけ

で良かった。

 

 

彼は数学・理科・英語の3教科で

受験し、3教科の出来がとても

良かったらしく、理数コース

(アドバンスクラス)

に入らないかとの誘いを受けた。

 

 

長男は普通クラスにいたけれど

クラスメートの精神年齢レベルが

極めて低く、下品な話ばかりする

ので、よく理数コースの同級生と

仲良くしていて、お昼ご飯も

その教室で食べていたらしい。

 

 

まあ、親としては普通クラスより

ちょっとでも賢いクラスにいて

くれた方が鼻は高いし

 

 

なんと言っても、特別にスカウト

が来たので、なんだか特別扱い

されたようで気分がいい。

 

 

おまけに次男くんはもともと

頭の良い子なので、普通クラスで

下品な友だちに苦労するよりは

 

 

真面目なお勉強する子たちがいる

ところにいた方が断然いいに

決まってるとわたしは思った。

 

 

だから、やっぱり彼がそのような

決断をするように誘導した。

 

 

別にその学校はものすごい

進学校ではなかったものの

理数コースと言われるだけあって

カリキュラムはシビアで授業の

進度もすこぶる早かったらしい。

 

 

ついていくのが難しくなり

息子はついに数学で赤点を取って

くるようになったらしい。

 

 

(10年近く前のことで覚えてない(^^;; )

 

 

そしてわたしも不用意に

「理数が得意なはずなのに

どうしたんだ?」みたいな

ことを言ったらしい。

 

 

そして担任も1年が終わり

2年の理系・文系に分かれる

際に、理系は大変だとさんざん

プレッシャーをかけたそうだ。

 

 

やっぱり高校生はまだ純真で

次男くんは屁理屈の達者な子では

あったものの、根が真面目なので

2年生になってからの勉強を

かなり心配していたらしい。

 

 

その年わたしたちは数年ぶりに

アメリカを訪問したのであるが

そのせいで彼はアメリカの学校

システムや暮らしぶりに強い憧れ

を抱き、「アメリカに住みたい」と

滞在中に何度も口に出したようだった。

 

 

 

 

そこで、滞在先の夫の弟夫婦が

次男くんがそう言ってるがよければ

うちで面倒を見るよと申し出てきたのだ。

 

 

まだ未成年だし、高校も卒業して

いない年だし、弟夫婦にも同じ

年頃の子どもたちがいる・・・

 

 

トラブルになるんじゃないか

うまく行くだろうかとの懸念は

多少あったものの

 

 

ここでまたまた親のエゴが首を

もたげた・・・

 

 

次男くんは赤ん坊の頃は食べては

寝るの非常に扱いやすい子であったが

 

 

口がきけるようになってから

というもの、絶対に言葉では

負けない子だったので

 

 

まぁ〜〜〜っ、それは憎まれ口

を良く聞いていたので手を焼いた。

 

 

夫とも散々話し合い

言い点・悪い点まで吟味した。

 

 

しかし結局アメリカの学校に

行った方が彼の将来のために

なるような未来像が思い浮かんだ

のと、何より反抗期真っ盛りの

かわいげのない子が人の手に渡る・・・

 

 

お兄ちゃんも大学で家を出ることに

なっていたから、いっぺんに4人

家族になれる!!!

 

 

楽になる!!!!!

 

 

親のエゴ→ここで手が離れて

くれれば彼の憎まれ口に付き合う

必要がなくなる・・・いえ〜い!

 

 

 

 

それで、思い切って弟夫婦の手に

彼を預けることにしたのであるが

 

 

まあ、この後はひどい悲劇を経験

することになったのだった(T.T)

 

 

その話はまたの機会にしたいと

思いますが、子育てにはついつい

親のエゴが先立つものですよね。

 

 

親の都合とか考えを優先させ

誘導して子どもの決断に見せかけ

実は親の思惑通りに行動を

コントロールしていることって

よくあったなあと思います。

 

 

まだ子どもで考え方も未熟だから

親や教師の導きはもちろん大切

なのですが、子どもが本当に自分の

意志を立てることができるように

 

 

また、子どもが本当の意味で

自立できるように支えることって

大切なことだと思います。

 

 

次男くんには懺悔しかありません。