情緒のクラスに通う生徒のことを

そのクラスの先生が感情的に

叱っているのを聞いてしまいました。

 

 

これってすごくまずいと思います。

 

 

教員をやっていると勘違いします。

正義感の強い人はだいたい教師の

職業に憧れ、その職種につく人が

多くいます。

 

 

バーバラ自身がそう言うタイプの

人間だったので、よーく分かります。

 

 

なんか世直しをしたいと言うか

 

 

自分が子どもたちをみんなまっとうな

人間に育ててやるんだ見たいな

使命感を持つ人がたくさんいます。

 

 

職員室での指導を見ていても

 

 

「お前は◯◯だから、X Xしないと

ダメなんだ!だから〜〜〜なんだ!!」

と言う声が多く聞こえます。

 

 

情緒クラスの子を指導していた先生の

最初の発言はこうでした。

 

 

「何?その自分ばっかり構って欲しい

と言うような態度は?!そんな態度は

自分勝手でしょ!」

 

 

情緒が不安定な生徒なので

自分だけを見てほしいと思うような

言動があったら

 

 

「今は自分を見てほしいと思っているんだね」

 

 

「他の子が話す時間だから聞けるかな?」

 

 

そう促すことはできないでしょうか。

 

 

結局、叱られたその生徒は

「ムカつく!」とさらに感情的になり

教師の方も「何がムカつくなの?

そんなの許さないよ!!」

 

 

感情のぶつけ合いになって

 

 

「そんなことなら帰ればいいでしょ?!」

と教師から情緒の子に帰れ宣言・・・

 

 

ここが非常にまずいことだと思ったのです。

 

 

小学校の引き継ぎの時から

気に入らないことがあると

勝手に帰ってしまうことがあるとの

申し送りがあったものの

 

 

「嫌なら帰ればいい」と

教師側が宣言してしまうのは

とてもまずいことだと思うのです。

 

 

売り言葉に買い言葉を

情緒の障害を抱える生徒に

同じ目線で言ってしまうことは

幾ら何でも大人気ない。

 

 

もしかしたら先生も生徒と同じ視点で

同様の感情をぶつけることで生徒に

こちらの気持ちを推察させるとかの

意図があったのかもしれません。

 

 

そうだったとしても方法論としては

得策とは言えないような気がします。

 

 

どんな時でも指導的な立場にいる人は

状況を俯瞰して、生徒には自分で考えさせる

質問の仕方をした方がいいです。

 

 

感情のぶつけ合いからは

感情が揺れ動くと言う結果しか

得られません。

 

 

頭を使って理性的な答えを導き出すには

感情的な投げかけではなく

 

 

こう言うことについてはどう感じるか?

 

 

と感情を言葉で表現させたり

どう解決することが一番成長した

自分になれるのかと言うことを

一緒に考えるのがいいと思うのです。