我が家のワンコはラブラドールで

ちょうど12年半前くらいに
我が家にやってきました。


チョコレート色なのですが
アメリカで飼ってたラブちゃん
に似ていたので、
様子だけ見に行った
ペットショップだったのに
衝動買いしてしまいました。


アメリカで飼っていた
ラブちゃんは日本への帰還
にあたって、ひどいストレスが
彼女にかかってしまうことを
考えて泣く泣くアメリカに
おいてきたのです。


我が家のラブちゃんは
8月15日生まれでちょうど
今年13歳になりました。


ラブちゃんは賢い犬である
ことが知られていて、
盲導犬になったり
猟犬として働いたり、
警察犬になったりする
子が多いのですが


我が家のラブちゃんはちょっと
抜けているところがあって
散歩中、よそ見をしていて
壁に激突したり


テーブルにある食べ物を
盗み食いすることを何度
叱っても犯行を繰り返すと
言った鈍いところもあったりします。


本来猟犬であることから
撃ち落としたカモを川中とか
湖の中に取りに泳いだりも
できるはずなのに、我が家
のワンコは水が大嫌いです。


田んぼの畔の水路に近寄った
だけで足を踏ん張って水に
近づくのを嫌がります。


夏はクーラーの効いた部屋で
一日中寝そべっています。


忙しく立ち働いて疲れて帰って
来た日に彼女の姿を見ると


「あ~~~・・・わたしも
犬になりたいなぁ~・・・」と思いますw


何もしない。


息子のために買っておいた
パンとかテーブルの上にある
食べ物を勝手に盗んで食べる。


狩りにも行かない。


存在価値ゼロのワンコ・・・ww


さて、一方学校でわたしの
通級教室にお掃除に来てくれる
生徒たちの中に、サッカーの
クラブチームに通っている子がいます。

 

 




サッカーがどれくらいうまいか
分かりませんが、この生徒は
お勉強はできません。


まぁ
たとえお勉強ができなくても
身体を動かして働くことが
得意な子もいます。


でも、この生徒はお掃除も
ロクにやりません。


用事を言いつけると
「えぇ~~~っ」と言って
嫌がりやろうとしません。


足ぐせが悪く壁に足をかけたり
上履きを履いたまま教室の中に
あるソファの腕かけに登ったり


教室にあるついたての
脚に登ったり


「きをつけ」と言っても
腰に手を当ててぐでぐでし
ています。


昨日は教室のカーテンを
脚立の上に登ってつけている
生徒が落ちないよう
ちゃんと支えてて!
と話しかけるとぼか~ん
としてる・・・


もうね、
イライラしてきちゃって
いるだけ目障りだから
もうお掃除に来なくていい!!


「お前なんてクビだ!!!」
って言っちゃいました。


勉強はできない。


お掃除もしない。


いらない口ばっかりきいてる。


今朝も駅まで送ってくれる
主人にこの子がどれほど
わたしのゆううつの原因に
なっているか文句たらたら
吐いてきました・・・


はぁ~・・・


すーーーっかり忘れてました。


わたしたちの存在価値ってのを!


わたしたちはね生きてるだけで
尊い存在なのです。


勉強ができないとダメじゃないし


働かないとダメじゃないし


何か素晴らしいことを
成し遂げないとダメ!
じゃないのです・・・


「あずさからのメッセージ」

 

 




数年前に知った内容だった
のですがすっかり忘れていました。


是松いづみ先生という
特別支援学級の先生をして
いらっしゃる方のご家族
の3番目の娘さんはダウン症
の子どもとして生まれてきた
のだそうです。


ダウン症という障害を持って
生まれた子のことを上の
二人に話をするのですが
ダウン症の子のお兄ちゃんや
お姉ちゃんの言葉が深く胸に
しみ込んでいきます。


お兄ちゃんは障害を持つ
妹のことを、「こんなに
かわいいんだから
いてくれるだけでいい。
なにもできなくていい」
と言います。


お姉ちゃんは将来は子ども
がたくさん欲しい。でも、
障害を持った子が生まれる
かも知れないねといづみさん
に言います。


「そうなったらどうする?」と
問いかけるお母さんのいづみ
さんにお姉ちゃんは
こう答えます。


「そうなったらおもしろいね。
いろんな子がいたほうが楽しいから」


障害を持つ子の世話をするのは
とても大変であるという
イメージが一般的にあります。


妊娠が分かると、
特に高齢出産の場合、
赤ん坊に障害がないかどうか
調べるという選択肢が与えられます。


我が家でも四男を授かった時
高齢出産にあたる年齢だった
ので障害を持っているかどうか
調べるかと聞かれました。


障害があったら生まれて
きてはいけないのか


障害がある子はいない方が
いいのか


何もできない子はいない方が
いいのか?


何もできないと存在価値はないのか?


「いてくれるだけでいいやん」


「なんもできんでいい」


「いろんな子がいた方が楽しいから」


すっかり忘れていました。