コロナ感染症対策で
学園祭や修学旅行などの
行事を中止にした学校が


たくさんある中
わたしの勤務する学校では
先日、学園祭を縮小して
挙行しました。 


早朝からの練習や放課後
遅くまでの取り組みが
2週間程度ありました。
 

今年はコロナ感染症予防対策
のために、合唱祭がなくなり
その代わりに全校制作が
ありました。


1つの絵画を担当係の生徒が
紙を切り貼りして行きます。


A4の画用紙にデザインされた
1センチ平方の四角の中に
指示された色用紙を
張り付けていきます。


A41枚の用紙の切り貼りが
仕上がっても何ができるのか
どんな作品になるのか


皆目見当もつきません。


そのせいなのか何なのか
よく分かりませんが


あまり時間もなく仕上がるか
どうかよく分からないという
ときに、生徒たちは互いを
つつき合ったり


まだ精神的に幼い1年生は
始終くだらない話に花を咲かせ
肝心の手がまったく動きません。


1時間以上かけて紙を切る作業や
色紙を張り付けていく作業を
しても追いつきません・・・


雨で外練習ができないときには
その時間を制作に充てようという
担当係の先生の目論見も外れ
なかなか作業が進まずに


冷や汗をかく場面もありました!


しかし、やっとなんとか仕上げる
ことができ、制作が一つの絵に
仕上がりました!






なんだかんだ言っても
こうやって生徒が協力して
1つの大きな仕事を仕上げるという
経験はなんとも言えない気持ち
にさせてくれるものですね・・・


今年は文化の部と体育の部を
1日でやることになりましたので


午後は体育の部で
「大縄跳び」「背中渡り」
「全員リレー」に取り組みました。


こういった競技をやるという
ことも生徒たちの成長や学習に
非常に大事なことであると言うことが
改めて認識することができました。


やはり身体を使って「体験する」
ということがとても大事なのです。


今は高校入試や大学入試という
関門があるので、どうしても
学習指導が最重要視される
風潮にありますが


学園祭という体験学習の場が
儲けられていることで


教室では見ることにできない
生徒たちの本当の顔を
垣間見ることができます。






全校制作の切り貼り絵にしても
口ばっかりきいていて
ちっとも作業をしない生徒もいますし
 
 
大人しくて地味でも
もくもくと完成した絵を見たい
一心で作業に取り組む生徒もいます。


お手伝いに来たのに話ばっかりで
手をちっとも動かさずに人の
世話を焼いているような生徒は
成績もそれなりだったり・・・
 
 
特別支援学級にいるような生徒でも
制作は大好きでもくもくと紙を
切る仕事を何時間も取り組んで


制作を支える人として働いて
くれていたりしました。


「協力して何か大きなプロジェクト
をしあげる」という日本人の仕事に
対する姿勢はこんなところから
培われていくのですね。