人の優しさ 中国 新北京国際空港
Monetちゃんとの想い出を綴っているところですが、忘れないうちに書き残しておきたいことがあるので、
今日は中国でのことを少し書こうと思います。
2005年ぶりに中国を訪問したのは3年前でした。
それから毎年一度、中国を訪れているのですが、毎回驚くばかりの良い出会いがあり、考えさせられることばかりです。
今年はある地下鉄を出たところで地図を開き方向を確認していたら 「May I help you?」 と声をかけてくれる若い女の子がいて、
ここに行きたいんだけどと伝えると、こう行ってこう行って・・・と詳しく教えてくれてたんだけど、う~ん、、、と言い出したかと思えば
「ここわかりにくいから私についてきて!」 と言いだして、目的地まで送ってくれたのです。 それも本人は大きなボストンバックを
抱えていらっしゃるから、いやいや貴方大荷物を抱えてるからそんなこと頼めないわ!と言うと、軽々とボストンバックを持ち抱えて
「ほら!大丈夫、これ軽いから!」 と笑顔で言って下さって、目的地につくまでの間にはガイド的な役割まで果たして下さいました。
地下鉄や店内などで僅かな席があり、でも狭すぎて座れないよなぁ~と考えてると、何のオーラも
出してないつもりなのに、席を詰めて下さり座るよう勧めてもらったり、、、、、なーんてことが何回も。
地下鉄に乗って、日本語であれこれと休みなくお喋りしてるからチラッと視線を投げかけられる時があるんだけど、
睨まれたり嫌な顔をされるのではなく微笑みを送られて、え?なんかアメリカにいるみたい!と感じたり。
昨年は、道に迷い声をかけさせてもらったところ (50代くらいの男性でした) 距離があるし分かりづらいだろうと言い出し
送ると申し出て下さったあげく、ただ送って下さったという話ではなく、小雨が降っていてその方は傘をさされていたのだけど、
傘を持っていない私達に合わせ、ご自分も傘を閉じ一緒に濡れながら送って下さったというお話。
歩いた時間は20分ほど・・・。 それも季節は冬で、前日前々日は雪だったというホントに寒い時でした。
一昨年の時は、大事な書類を空港のタクシーカウンターに忘れてたらしく、別のタクシーが追っかけてきて、届けてくれました。
大混雑をしている通りで、周りの人たちが何かを私に言ってる?え??何-??と思ったら、
歩きながら落とし物をしたらしく、それを教えてくれ、また拾って持ってきてくれる人までいらっしゃいました。
西安では現金もカードもほとんど使えず食事さえもままならない環境だったのですが、
この時も周りにいる人達が困ってることに気づいてくれ、現金を渡すよう仰ってくれて、
ご自分達のスマートフォンで支払って下さり、数日間の私達の危機を救って下さいました。
そんなこんな体験をして、報道と違うよね~とか、実際にこうして出向き自分たちの足で歩き回ることがいかに大切かとか、
自分はこういう優しさを持ち合わせているか?実際に行えているのか? など考えさせられるのでした。
写真は昨年9月にオープンしたというヒトデ型の新しい北京国際空港。
東京オリンピックの新国立競技場のデザインコンペで最優秀賞をとられたZaha Hadid Architects さんの設計でした。
東京で数年前にこの方の個展が開催されており足を運んでいたのですが、
斬新的な美しいデザインで、今回この方の作品を実際に目にできたことは幸運でした。
まさに!芸術は人を癒してくれる!といわんばかりの美しい建築物でした。