躍動感ある獅子達 世界一見事な橋
東方見聞録の中に `世界中どこを探しても匹敵するものがないほどの見事さ` と記されている橋を実際に見たくて行ってきました。
北京 郊外にある盧溝橋 (ろこうきょう) です。
1192年に完成していて11幅のアーチからなり501基の獅子の彫刻が置かれてるとのこと。
獅子というと、日本では中国から直接伝えられたのを獅子、朝鮮半島を経由して伝えられたのは
狛犬とし、日本の神社やお寺の入り口で守ってる2頭の置物は、奈良時代までは2頭とも獅子で、
平安時代からは獅子と狛犬が一対とされ、守り神になったとか。
一般的に、口が開いてるのが獅子、閉じてるのが狛犬だったでしょうか。
あの時代、マルコポーロが絶賛したという盧溝橋 (ろこうきょう) の獅子達をひとつひとつ見ていくと、
同じものが一つもなく、獅子の表情が違うのはもちろんのこと、球持ち、子付きといて、しかも子付きは
子供が一頭の時もあれば二頭、三頭と付いていたり、子ども達も表情や動きが様々で、見ていて楽しく、
愛情も感じ、石工の技術力の高さ、時代背景なども頭に浮かんできて想像を膨らませるばかりでした。
下写真は、母獅子が城の方を向き左手で子供を抑えてる石。
母獅子の右前足に顎を乗せ尻を踏まれてる子獅子
お尻を踏まれてない子獅子
母獅子のお腹にくっついてる子獅子
母獅子の左足に甘える子獅子
甘えながら母獅子と同じ方を向いてる子獅子
踏まれた子獅子と背中に乗る子獅子
母獅子のお腹の下で肩の上で威嚇している子獅子達?
ちょっと背中の子暴れすぎ!なんて言われてる?じゃなくて三頭の子育てをしながらもちゃんと見張ってるわよ、的な?
こんな具合に、ほ〜んと色んな獅子達が居て、見ていて飽きなかったです。
遠目に見えるのは宛平城の城門で、いまだ城壁に囲まれた街になっていて、通り抜けることが出来ました。
綺麗な公衆トイレや食堂もあり、古都を静かに楽しめます。
中央の通り沿いに、中国人民抗日戦争博物館がありました。
外国人はパスポート、国民はIDを見せると入れるようになっていて無料でした (因みに昨年行ったけど上海博物館も無料でした)
先入観や偏見などで、睨まれたり嫌な顔をされることがあるかもとやや構えて入ったのですが、
パスポートを見せる際も、中に入ってからも、全くそういうことはありませんでした。
日本人の日記類や、日本兵達が皆で書き込んだ旗、731部隊の記録も少しあったりして、
なかなか日本では見せてもらえないものばかりで、見学してよかったです。
博物館の規模は、東京で言えば、根津美術館とか静嘉堂文庫美術館くらいでしょうか。
橋の入口で、老犬のシュナウザー?に出逢いました。
撫でたら、Monetのように 「もっと撫でて撫でて~」 といってくる子で。
この日この後、シュナウザーと、Monetにそっくりなシュヌードル (尋ねてないのでわからないが) に会い
「同じ日に3匹もシュナウザー系に会うなんて! Monetが生まれ変わったかも! もうすぐまた会えるかも!」
なーんて空想世界に浸り、ひとり喜ぶ私でした