3月27日

「祇園新地いづう」での鯖寿司の昼食を終え、私と兄夫妻とは別行動へ。

兄が拝観を望んでいた「桂離宮」へ出かけました。
これまでも何度か抽選申込をしていましたが、今回初めて当選しました。
私は団体行動での歩行は無理なので申込はせず、一人で東寺へ向かいました。

「東寺」




楽しみにしていた不二桜(八重紅枝垂桜)は開花の兆しもありません。

 



それでも、地元テレビ局が今晩行う生中継のため、クレーンを使ったカメラワークのリハーサルを行っていました。

 


花の咲いていない桜がどんな放送になるのか観てみたい気もします。

まずは、「金堂」の薬師三尊や「講堂」の立体曼荼羅の仏様たちに参拝させていただきました。

ただ、東寺を訪れた目的は奈良時代のお地蔵様に会うためです。
その仏様は「宝物館」に安置されている地蔵菩薩立像です。

最初に知ったのは「東博」の特別展でした。
ほかの仏像同様仏教美術として拝観していたのですが、この仏様の前に立ったとき、何かわからない感動を覚えおもわず手を合わせていました。


その後も「東寺宝物館」や「東博特別展」で何度かお目にかりましたが、ほかの仏像とは異なる何か縁のようなものを感じています。
見つめていると、降り注がれた何かがスゥーッと体の隅々にまで染み渡り、仏様に暖かく包まれているように感じたり、少し幸せな気持ちにさせてくれたりしました。

それが今回はそうではありませんでした。
じっと見上げていると、アレッとおもいました。
唇が動いたのです。  ・・・もちろん錯覚なのですが。
そのうち、早口で何か話しているように激しく動き出しました。
むろん何を言っているかはわかりません。
ただ、これまでのように慈しみの心は伝わってきません。

むしろ何か警告でもするように、無表情に口元だけが動いているのです。
自分の体調が徐々に悪くなっているのを自覚しているので、そんな思い込みになるのでしょうか。
少し不安になっています。

この後、兄たちと合流、京都伊勢丹や駅売店で土産や弁当を買い、17時21分発の東海道新幹線で無事に戻ってきました。

今回は最後の京都の桜見物になるだろうと計画しましたが、桜の開花にあわずとても残念でした。
でも心配していた二泊旅行ができたことは少し自信にもなりました。
それもこれも兄夫妻の支援があったなればこそと感謝しています。