ロングドレス、
正式名称イブニングドレスを選ぶときの最重要事項は、
ドレス丈(長さ)です。
短すぎると、靴が見えてしまい、
長すぎると、裾を踏まれて危ないので、
ちょうど良い長さにするのが、
洗練されたレディの腕の見せ所です。
ドレスの裾が長すぎて自分で踏んでしまう場合も、
歩き方がギクシャクしてしまう場合も、
逆にドレスコードがホワイトタイ(イブニングドレス)にも関わらず、
裾が短すぎて靴が完全に見えてしまう場合も、
残念ながら、洗練されたレディとしての扱いを
受けることは難しくなるでしょう。
特に欧米の上流階級の人々は、女性がドレスを着たときの
立ち居振る舞いを厳しい目で判断しています。
決して、それを顔や言葉には出しませんが。
ドレス丈は、
単純にドレスの長さだけで決まるものではなく、
靴のヒールの高さや、
パニエのボリュームによっても変化します。
これらを総合して、
最終的に、裾を床に引きずらないギリギリの長さに仕上げます。
試着の段階で、完璧に仕上げたと思っても、
実際に着てみると、
長さが変わってしまうこともあります。
体型や体重のわずかな変化によって、
ドレス丈にも変化が現れるからです。
そこで、いつでも自分にピッタリのドレス丈で
優雅に振る舞うためにも、
ロングドレスを何回も着て、
経験を積む必要があるのです。
洗練されたレディは、
見ただけで分かるものです。
そしてその立ち居振る舞いで、
その人のすべてが透けて見えてしまうのです。