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Are you enjoying life?

私たちは、もっと人生を楽しんでいこうよ!をコンセプトに
「Enjoy Your Life」というチームを結成しました。

繰り返される何もない日常にちょっとしたスパイスとなり
出会える人たちが人生を楽しんでもらえるような情報を
発信していきます!

こんにちは!ライフコーディネーターの張星です。


前回のテーマ『風に乗る』からの続きです。


。。。すっかり航空少年になった私に

やがて、チャンスがやって来ました。


九州地区の学生航空界の雄である

さる大学の体育会航空部に入ったのです。


これで、やっとグライダーで『風に乗る』

と云うはずだったのですが。。。


いきなり、

飛行機に乗ることになりました。


と云うのは、

当時の九州の学生航空はグライダーの訓練場たる場所を

小倉の飛行場(北九州空港)に依存していたのです。


ところが、小倉飛行場のジェット機導入に伴い、

学生航空は退去を求められていました。


そのため、新たな滑空場を確保するにあたって、

この学校の航空部はグライダーだけでなく、

飛行機に乗ることを選択していたのです。


まあ、その後他校のグライダー訓練にも参加し、

また飛行機に乗ってみるなど、私の航空体験は果たされて行きました。


しかし、乗って操縦してみるとわかりますが、

『風に乗る』感覚はやはりグライダーのもので、

飛行機では体験できないものです。


グライダーの操縦は、飛行機で空中感覚は慣熟していたので、

機体の挙動の違いをつかめばさほど難しいものではありませんでした。


しかし、グライダーに乗って曳航索を切り離した瞬間から、

飛行機とは別物の


まさに

って感じでした。


では、ちょっとグライダー操縦のお話をいたしましょう。


皆さん、グライダーってなぜ飛ぶと思われます?

このあたりが、テーマに触れてくるところなんです。。。


まあ 普通に考えて

紙ヒコーキと同じようなものですから

高いところから離せばいい。


そうです!


では、どうやって高いところまで

機体をもって行くのでしょうか?


現在日本では主に二つの方法で対応しています。


1.ウインチ曳航

これは、長さ1000m位のワイヤを機体にひっかけ、

高速(時速45キロ以上)でウインチで巻き取って

機体を引っ張り離陸させる。


2.飛行機曳航

これは、短いワイヤで飛行機とつなぎ、

そのまま離陸して上空まで運ぶ。


ともに、上空500~600フィートくらいで、曳航索を切り離して

滑空に移り、そのまま離陸地にもどり着陸する。

これを繰り返すわけです。


でもこれでは、ムササビと同じですよね。


滑空

と呼びます。。。


これは要するに落下速度を調整しながら、

落ちているわけです。


例えば、スカイダイビングってスポーツがありますよね。

あれを『フライト』を言う人もいますが、

やはりあれは『降下』でしょ!笑。


この違いはわかりますか?

鳥のように飛んでいるのとは違いますね。


鳥も高いところから飛び降りもしますが、

そのまま飛び去って行くことも多いですね。


つまり、鳥は翼を動かして飛んでいるのです。

滑空だけじゃありません。


飛行機は推進装置(プロベラ、ジェット)を持っているので、

翼を動かしている鳥のように飛べます。


すると、鳥のように動かす翼をもたない

グライダーは滑空してそのまま地面に

降りる以外はできないのでしょうか?


どう思います?


答えは否です!

そう!『風』に乗って飛べるのです!


昔と違って身近で見ることは少なくなりましたが、

テレビで見たことありませんか?


高い空を飛ぶ鳥がいますよね。

彼らはどうやってあの高さまで上がってのでしょうか?


鳥も生き物ですから、機械のように翼を動かし続けて

あの高空まではいけません。

疲れちゃって無理ですよ。


ヒントは空を飛ぶ大型の鳥類(特に猛禽類)

にあります。わかりやすいのは『トンビ』ですよ。


上空でクルクル回っているのご存知ですよね。

あれって、餌を探しているのでしょうか?


まあ、そんな場合もあるでしょうけど、

実は、回りながら上昇しているんですよ。


では、回るとなぜ上昇するのでしょうか?


それは、そこに『風(上昇気流)』が発生していて、

トンビは回りながら、効率よく


『風(上昇気流)』に乗り続けているのです。


この風、上昇気流は気まぐれです。

あったり、なかったり、強かったり、弱かったり、

突然、発生したり、消滅したり。。。


トンビは敏感にそれを察知して、

翼を動かす力を使うことなく、

エサを探すために上昇、滑空を続けながら、

長時間飛行を実行しているのです。


トンビより相当巨大ではありますが、

グライダーも同じ原理で飛ぶことが出来ます!


ここにひとつのデータがあります。


日本人グライダーパイロットの記録:

○自由三旋点距離  1803㎞

2005.01.08(アルゼンチン) 森中裕治さん

○獲得絶対高度   11359m

1996.05.03〈アメリカ)    中村淳さん

○500㎞往復コース速度  189.49㎞/h

2004.04.20(群馬)      市川博一さん


世界では:

○自由三旋点距離 3009㎞

○獲得絶対高度  15460m

○500㎞往復コース速度 306.8㎞/h


どうですか?

グライダーって結構すごいでしょう。


人間は『鳥』になれるようです。


どうです?

『風に乗る』っておもしろそうでしょう!



じゃ また!


張星










そのとおりです!
風に乗る