こんにちは。

 

小夜子です。

 

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夫(夜明けさん)に拒否される側のレス妻です。

 

新婚からずっとセックスレス。

気づけば干支一周回ってました。

 

私と夫の夜明けさんが本当の意味で向き合い始めるまでの12年間の歩みを綴っていきます。

 

本ブログはセックスレス解消指南ブログではありません。

 

「どう生きるか/死ぬか」に真剣に向き合った私の人生のターニングポイントの記録です。

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前回の記事にコメントもありがとうございました!

少し踏み込んだ内容でしたが、様々なご意見をありがとうございました。

 

 

 

前回の続きです。

 

私たちが次にセックスをするかどうか向き合う時がくるとしたら、「二人目をどうするか」を考える時だということは分かっていました。

 

というか、もはや「目的」のないセックスというものが存在しない私たち夫婦にとって

「二人目どうする問題」がなければ、セックスのセの字も出せないし、

口に出すとしたらそれがきっかけでしかないと思っていました。

 

 

でも、今、私は、二人目はまだ考えていない・・・。

 

息子一人のお世話に奔走中なためここでもう一人・・と思えるほどの余裕はないし、

すぐに二人目が欲しいというわけではない。

 

 

 

でも、二人目うんぬんじゃなくて、

 

ただただ・・夫と久しぶりに抱き合いたい。

 

と、思う瞬間があることってそんなにおかしなことでしょうか。

 

 

 

別にどうしてもセックスがしたいとかそういうわけじゃなくて、

 

夫と二人で寝ることすらままならくなってしまった毎日に、

 

少しだけでも、

 

夫婦二人で一緒のお布団に入って、温め合う時間が取れたらいいな・・・

 

私の願ってることってこれだけなのです。

 

 

 

わたしたちは同じ部屋で寝ていましたが、私と息子がひとつのベッドで寝て、

夜明けさんはベッドの下の床にお布団を敷いて寝ていました。

 

 

同じ空間で寝てはいるものの、布団は別。

 

 

私たちがベッド、夜明けさんが床。

 

たったそれだけの違いなのに、私が夜明けさんのお布団に入ることは絶対に許されていないような気がしていました。

 

 

何をそこまで・・・と思うかもしれないけど、

 

このたった30~40センチの差が私には果てしなく遠いのです。

 

 

でも、この日の私は違いました。

 

 

すやすやと眠る息子がしっかり熟睡したことを見届けました。

 

 

 

夜明けさんは私の30センチ下の布団で何かを読んでいます。

 

 

(この頃、まだスマホを持っていなかったので、何を読んでいたのかは記憶がぼやっとしていて覚えていません。

ガラケーで何かをしていた・・・?どこまで思い出そうとしても思い出せないのですが、とにかく寝てはいなくて何かを読んでいました)

 

 

夜明けさんは夜更かしタイプなので目は硬いです。

 

しっかりと夜遅くまで起きているタイプです。

 

 

 

「よし・・しっかり起きている・・・」そう確認した私は

 

朝から何回も何回も脳内でシミュレーションしてきた言葉を口に出そうと努力していました。

 

 

 

脳内では何度でもサラッと言えたのに実際に口に出そうと思ったら喉の奥に引っ掛かって全然出てきません。

 

 

「あのさぁ!」から始めればいいだけなのに、

 

どうでもいい話はさっきから出来るのに、

 

その先がどうしても言えない。

 

 

とにかく怖い。

 

もう傷つきたくないし、あの目の奥が凍ってる目を見たくない。

 

 

また「自分が嫌がられている」ということを実感するのが怖くて仕方がない。

 

 

 

でも今日の私はもう絶対に挑戦するんだと決めていました。

 

 

 

指先が冷たくなって、心臓がどきどきしてきたけど、出来るだけ平常心を保ってるそぶりをして、

こんなことぐらいでドキドキしてる妻だなんて思われないように

 

 

必死にカウントダウンして

 

 

口火を切りました。

 

 

 

 

「ねぇ、

 

 

そっちにいっていい?」

 

 

 

 

 

い・・いえた・・・!!!

 

 

頑張って言えました!!!

 

 

たったこれだけの台詞だけど・・・喉から必死に絞り出してようやく言えました。

 

 

 

「そっちに行って いい?」

 

 

静まり返る寝室。

 

 

 

 

 

夜明けさんは返事しました。

 

 

 

「え?」

 

 

 

はぁ・・・

 

 

・・・またこれ。

 

 

またこの返事。

 

 

 

どうしていつも聞き返すの・・・。

 

 

 

聞こえてるでしょ。

 

一回で聞き取れたでしょ?

 

 

 

絶対一回で聞き取れているのに、いつも私がこの手のことを言うと「え?」と聞き返してくるのなんで。

 

 

勇気を振り絞って声をかけた時の聞き返しほど私の心をえぐるものはありません。

 

まるでそう聞き返せば私が「もういい」と諦めるのを分かってるかのような。

 

 

なんて意地悪なんだろう・・・。

 

 

 

 

でも私はこの日は「もういい」は言いませんでした。

 

食らいつきました。

 

 

 

 

「そっちにいっていい?」

 

 

もう一度聞きました。

 

 

 

すると夜明さんは聞きました。

 

 

 

「なんで?」

 

 

 

なんでって・・・。

 

 

なんでか分からない?

 

 

どうして私があなたの布団に行きたいと思ってるかわからない?

 

 

わかってるよね?

 

 

もう嫌だ。

 

どうしていつもこの人はこうなんだろう。

 

 

どうして、

 

私の思いを受け取ってくれないんだろう。

 

受け取ってるのに、わざと分からないフリするんだろう。

 

 

 

とてもやさしい人だと思って結婚したけど

もしかしたらとんでもなく意地悪な人なのかな。

 

 

 

泣きたくなってくる。

 

でも、泣くわけにはいかない。

 

 

かといっていつものようにヘラヘラと明るく言えるほど私も強くありませんでした。

 

 

静かに、

 

「たまには、夜明けさんの隣に行って、少しだけ寝たい」

 

 

正直に言いました。

 

 

多くは求めません。

 

 

ただ、もう・・・夜明けさんと密着して寝れるだけでいい・・・。

 

 

本当はもっとそれ以上を求めたかったけど、

 

 

アナタに一ミリも求められていない以上多くを望んではいけないし、

隣で寝てもらうだけでも十分だと思うしかない。

 

 

なんでそんな夜明けさんでも求めたのか、そんな男のどこがいいのよと思われそうだけど、

でも私にはもう夜明けさんしかいなかった。

 

外部と遮断された世界の中で私には夜明けさんしかいなかったのです。

 

 

 

それほど私の世界は小さく、世間知らずで、

そして自分への自信はマイナスオブマイナスになっていた。

 

 

こんな意地悪な仕打ちをされながらも「こんな私ですみません・・」と思ってました。

 

 

 

夜明けさんは言いました。

 

 

「いいよ」

 

 

 

ありがとうございます・・・・

 

許可頂きました。

 

 

 

私は・・・静かにベッドから降りて夜明けさんの隣に潜りこみました。

 

 

私が潜り込んだ瞬間、夜明けさんはくるりと背中をむけて壁側をむいてしまいました・・・。

 

 

 

 

 

もうその背中を自分側にひっくり返す余力も残っていませんでした。

 

 

張り詰めた結界が、見えないバリアが、ビシビシと伝わってきて

背中には「1ミリもそういう気ないから」という張り紙がくっついてるのが見えました。

 

 

ですよね。

 

 

そういう気、1ミリもないですよね・・・

 

やっぱり。

 

 

そうですよね・・・

 

 

もしかして私が布団に入ったら気づいてくれるかなって思ってた。

 

 

どういう意図かって言うのが分かってくれると思ってた。

 

 

でもこの仕打ち。

 

 

 

 

泣きたいけど泣くわけにもいかない。

 

ただただ時計の針の音だけが静かに響いていました。

 

 

息子が泣く前に・・・静かに戻りました。

 

 

ただただ私は30センチ下の布団に一瞬ワープして寝転がっただけの女。

 

 

精一杯のチャレンジをしたつもりだったけど、

全く、1ミリも触れられず、

謎の一人上下移動をしただけで終わりました。

 

 

この日ほど虚しかった日はありません。

 

 

・・・私って、夜明けさんにとっての何なんだろう・・。