前回、一年生の級審査の日、折角武道館に行くのなら、と
午前中は少し早めに出かけて小道場を借り、2時間、自主練習。
「自主錬したいなあ。」
と、ようやく自分の口から。
平田家の自主錬は、ひたすら実戦に落とし込む技の練習、稽古です。
例えば僕が動画等で見つけた「これは面白いな。」という技を解析。
なぜ、どういう状況で一本になったのか?というところから遡り、
それを二人で再現、検証。
やるのは先輩なので(笑)、「これは面白いね。」から
「これは難しい!」まで、保留になった技もありますし、
バチッとはまって得意技になったものまで。
とにかく、出来るまでやれば出来る、をモットーに、
実際には非常に地味な行程が繰り返されます。
しかし、大切な要素として、それをいかに楽しくやるか。
これはずっと変わらずに、小さな出来る喜びを大切に。
今回、親子では久し振りということもあり、3尺8寸の竹刀への
現段階への移行度をじっくりチェック。
本人曰く、やはりちょっとが「長い」「重い」らしく、
素振りではしっかり振れているように見えて、試合の動きの中で
試してみると、やはりまだ全然キレがありません(当然)。
なんだかとても、もっさりして見えます(笑)。
得意技でさえも、思うようにポイントを捉えることが出来ず。
本人次第にイライラ(笑)。
でも、それでいい。
それが今の現状。
思い返せば小学校から中学校に上がった時にも同じ現象があり、
(36→37)その時もひたすらに振って振って。
目標はこの冬、3年の任期を終えアメリカから帰国する師匠、
T先生にお会いするまでに高校仕様の振りを身に付けておくこと。
「鍛えます。」
との約束手形は頂いておりますので(笑)、僕の役目はそこに注力。
夕方からは福井地区の中学生の稽古会。
寂しいのは、当然ながら同級生は全て引退、ポツンと娘、3年生。
「偉いね。」といろんな先生方から声をかけて頂くのが、
逆に実は落ち込んでしまうのだそうです(笑)。
「やっぱり、自分も引退したい・・・?」
ふと気になって訊ねてみると、きっぱり、
「それはない。」
自分はまだまだまだまだ弱くて、出来ないことだらけで、
いくら稽古してもしても時間が足りない。
「面白い発見があった!」
耳を傾けてみると、実は今まで警戒して(すみません(笑))
懸かって行くことのなかった地区ライバル校の先生方。
全ての戦いが終わり、もはや何も気にすることなく並ばせて頂くと、
やはり、そのチームの特徴であった様々なことが手に取るように
分かったそうです。
また、何も隠さずにいろんなことを教えて下さると。
なるほど、これは引退せずにしつこくやっていることへの(笑)
ご褒美みたいなものかも知れません(また心より、感謝致します)。
何事かを突き詰めて行けば、人はどんどん独りになる。
でも、いつでも。
「何か」はきっとその先にこそ見つけられる。
今日は今日として。
昨日の上に、一つの石をそっと静かに。
(試合場の境界線に沿って、エビのように猛烈足さばき中(笑)。38竹刀。)
hiratapapa