前回、一年生の級審査の日、折角武道館に行くのなら、と

 

午前中は少し早めに出かけて小道場を借り、2時間、自主練習。

 

手痛い敗戦から約ひと月。

 

「自主錬したいなあ。」

 

と、ようやく自分の口から。

 

平田家の自主錬は、ひたすら実戦に落とし込む技の練習、稽古です。

 

例えば僕が動画等で見つけた「これは面白いな。」という技を解析。

 

なぜ、どういう状況で一本になったのか?というところから遡り、

 

それを二人で再現、検証。

 

やるのは先輩なので(笑)、「これは面白いね。」から

 

「これは難しい!」まで、保留になった技もありますし、

 

バチッとはまって得意技になったものまで。

 

とにかく、出来るまでやれば出来る、をモットーに、

 

実際には非常に地味な行程が繰り返されます。

 

しかし、大切な要素として、それをいかに楽しくやるか。

 

これはずっと変わらずに、小さな出来る喜びを大切に。

 

 

今回、親子では久し振りということもあり、3尺8寸の竹刀への

 

現段階への移行度をじっくりチェック。

 

本人曰く、やはりちょっとが「長い」「重い」らしく、

 

素振りではしっかり振れているように見えて、試合の動きの中で

 

試してみると、やはりまだ全然キレがありません(当然)。

 

なんだかとても、もっさりして見えます(笑)。

 

得意技でさえも、思うようにポイントを捉えることが出来ず。

 

本人次第にイライラ(笑)。

 

でも、それでいい。

 

それが今の現状。

 

思い返せば小学校から中学校に上がった時にも同じ現象があり、

 

(36→37)その時もひたすらに振って振って。

 

目標はこの冬、3年の任期を終えアメリカから帰国する師匠、

 

T先生にお会いするまでに高校仕様の振りを身に付けておくこと。

 

「鍛えます。」

 

との約束手形は頂いておりますので(笑)、僕の役目はそこに注力。

 

 

夕方からは福井地区の中学生の稽古会。

 

寂しいのは、当然ながら同級生は全て引退、ポツンと娘、3年生。

 

「偉いね。」といろんな先生方から声をかけて頂くのが、

 

逆に実は落ち込んでしまうのだそうです(笑)。

 

「やっぱり、自分も引退したい・・・?」

 

ふと気になって訊ねてみると、きっぱり、

 

「それはない。」

 

自分はまだまだまだまだ弱くて、出来ないことだらけで、

 

いくら稽古してもしても時間が足りない。

 

 

「面白い発見があった!」

 

耳を傾けてみると、実は今まで警戒して(すみません(笑))

 

懸かって行くことのなかった地区ライバル校の先生方。

 

全ての戦いが終わり、もはや何も気にすることなく並ばせて頂くと、

 

やはり、そのチームの特徴であった様々なことが手に取るように

 

分かったそうです。

 

また、何も隠さずにいろんなことを教えて下さると。

 

なるほど、これは引退せずにしつこくやっていることへの(笑)

 

ご褒美みたいなものかも知れません(また心より、感謝致します)。

 

 

何事かを突き詰めて行けば、人はどんどん独りになる。

 

でも、いつでも。

 

「何か」はきっとその先にこそ見つけられる。

 

今日は今日として。

 

昨日の上に、一つの石をそっと静かに。

 

 

(試合場の境界線に沿って、エビのように猛烈足さばき中(笑)。38竹刀。)

 

 

hiratapapa