ウルトラハード&超絶景!!恵庭岳アタック!!(゚∀゚)ノ
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何故、山を登るのか?
(`・ω・´)フッ・・・実に良い質問だ諸君。
そこに山もあるけど・・・いや、そこが山になるか・・・いや違う。そこの山にあるかも
Σ(゚д゚) あれ?
と、とにかくそうした様々な理由により、山に登るのだよキミ。
(`・ω・´)
紳士は、「ソロ・低山アルピニスト」として世界的に有名なクライマーである。
(`・ω・´)
北海道のあらゆる低山を、単独無酸素という最も過酷なスタイルで落としてきた。
登山界の新鋭として、メディアにも注目される存在となったが、魔峰三角山(標高311m)アタックの際に50cm滑落。
膝に負ったすり傷により、その年予定していたK2東壁アタックを断念せざるを得ない状況に追い込まれたことは、読者諸君の記憶に新しいところであろう。
(´・ω・`)
その後3年間の長きにわたり、リハビリを続けていたところだが、ついにこの時が来た。
(`・ω・´)そう、登山復活である!!
最初に落とすピークは、魔物の住む山として怖れられるアノ山・・・・そう
「恵庭岳」である!!
(゚∀゚)ノ
恵庭岳は、標高1320m。
札幌市近隣に位置するが、その親しみやすい地名とは裏腹に、かなり「中上級者向けの山」とされている。
一般的にメジャーな北海道の山において、羊蹄山、利尻山などに次いでハードであるとの位置づけとされており(もっと困難な山やルートはあるが)、低山アルピニストである紳士の復活にはもってこいの山であるといえよう。
(`・ω・´)
ただ、この山は毎年とは言わずとも、かなりの頻度で遭難、滑落による死亡事故が相次いでいる。
(((((((( ;゚Д゚))))))))
直近では昨年も死亡事故が発生しているのだ。
(編集部注:これは事実だ)。
そのヤバさは、等高線を見れば一目瞭然で、線と線の間がつめつめである。
(((((((( ;゚Д゚))))))))つまり、かなりの急坂を昇る必要があるのだ。
AM9:30 登山口駐車場着
(`・ω・´)
猛烈に出遅れた感のある紳士は、実はここだけの話、最近早起きがつらい。
(((((((( ;゚Д゚))))))))
深い眠りから覚め、鳥たちの囀りに耳を傾けながらティーなどをすすっていると、気が付けば8時などということがザラになってしまった。
(´・ω・`)
だが本日は快晴。降水確率0%の圧倒的登山日和である。
(`・ω・´)
やらねばなるまい!!
9:35クライム・オン!!
(`・ω・´)
いきなり、どこに言って良いのかわかりずらいが、ありがたいことにピンクのテープが随所に巻かれている。
(`・ω・´)ふむ。これをたどればよいのだな。
若干の平坦な道を行くと、すぐに登山道は、大きな石が並ぶ悪路と化す。
(´・ω・`)
(´・ω・`)うへぇ
実社会において、なかなか「うへぇ」という人見た事がないが、今こそそのワードを放つ好タイミングと言えよう。
思う存分「うへぇ」する紳士。
実際、古い登山道なのだろうか?至る所に「ああ、こっちか」と思わせる道が分岐しており、迷いやすい。
(((((((( ;゚Д゚))))))))
現在は、そのせいかテープなどを目立つように巻いて、遭難リスクを防いでいるようだ。
だが、この山は確かに間違いやすい。視界の悪い時などは、ロープなしでは紳士も間違いなく迷うだろう。
(((((((( ;゚Д゚))))))))
そして直ぐに「鎖場」登場
(((((((( ;゚Д゚))))))))
(編集部注:登山用語では、こうしたロープや鎖が固定され、それを使用しないと登れないような急峻な場所を「鎖場」という)。
おそらく、地元の有志らが設置してくれているロープなのだろう。それはとてもありがたい。だが、間違ってはいけないのは、こうしたロープは全幅の信頼を置いてはいけない。あくまで補助的に使用するという気概が必要である。
登山家は常に自己責任を念頭に山に向き合わねばならない。
(`・ω・´)
よいしょ、と全体重を乗せてロープを這いのぼる紳士だ。
さて、そろそろ山頂かと思った瞬間、視界には無情な看板が飛び込んできた。
(((((((( ;゚Д゚))))))))
まだ4合目か・・・・
(((((((( ;゚Д゚))))))))
なるほどと理解した紳士である。恵庭岳の恐ろしさの一つは、傾斜と悪路のハードさゆえ、登り手に実際の距離以上の疲労感を与えてしまう。
そして、都度現在の位置を確認するたびに、自らの想定と現実との乖離に打ちのめされる。
唖然とした紳士は、次の瞬間猛烈な空腹に襲われる。
紳士まさかの早弁である。
(`・ω・´)
リュックの奥に宝物のように格納していた魚肉ソーセージを取り出し、やおらかぶりつく紳士。
美味だ。
(´;ω;`)ブワッ
日々生きていると、生きるために食べるとか、動くために食べるという行為を忘れてしまう。だが、登山はそうした人間の動物的な本来の感覚と行動を呼び覚ましてくれる。
だがまだ足りない。
(´・ω・`)
昼食のおにぎりにまで手を付けてしまおうかと考えた紳士だが、それでは「食いしん坊」と誤認されてもやむを得ない。
下から登ってくる登山者たちに、「お、くいしんぼうだな」「あらあら、くいしんぼうがいるわね」などと思われるのは、紳士の本意ではない。
(`・ω・´)
見ると、傍らに野生のキノコが生えている。
(`・ω・´)
古来より、人類はキノコを食すことにより、ピーチ姫を救出したりしてきた。
ならば、それに倣う事も、紳士に与えられた試練かもしれない。
食す
(`・ω・´)もぐもぐ
あらおいしい(゚∀゚)ノ
意外なほどの美味さに、ついつい笑みがこぼれる。
うふふふふ(゚∀゚)
気のせいか、一回り体が大きくなった気がするが、これならば1ダメージ程度であれば防いでくれるに違いない。
うふふふふ(゚∀゚)
まだたりない。
周囲に目を走らせると、更に新たなキノコを発見する紳士だ。
食す
(`・ω・´)
(゚∀゚)うふふふふふふ
虚ろな目で虚空を見つめ、薄笑いを続ける紳士。
なんか楽しいな。うふふふふ。
気が付くと、手の平から火球のようなものを、ポコポコと発射している紳士だ。
意気揚々と登る紳士だ。行き交う登山者たちも様々だが、なんとなく「完全素人」的な人はいない。
驚いたのは、欧米系の外人の多さである。
現在北海道に大挙してきている大陸系ではなく、英語圏の外人が多い。
彼らはとてもきさくで、それでいてマナーもあり、とても好感が持てる紳士だ。
そしてついに核心部登場である
(((((((( ;゚Д゚))))))))
ほぼ垂直に切り立ったガケに、ロープがぶら下がっている。
無防備で滑落すれば、良い感じに脳挫傷で死ねるレベルである。
(((((((( ;゚Д゚))))))))
しかも、この先を昇り切ったのちは、さらなる鎖場が待っている。
外人のおばさんが、登り切るのを待つ紳士。
仮に登攀中に彼女が滑落すれば、彼女の尻は16tの重みで紳士を打つだろう。
(((((((( ;゚Д゚))))))))
「外人のおばさんの尻にひかれて人生を終える」というシナリオは避けたい紳士である。
(´・ω・`)
あ~もう無理。マジでもう無理。
などと勇敢な独り言をつぶやきながら、自らを鼓舞する紳士。
低山アルピニスト協会会員屈指と言えるムーブで、フェースに取りつき、登攀を開始する。
仮に滑落すれば、死ぬかもしれない。
ところで、昨今ネット上で遭難や山での事故の報道を見るたびに、思うところがある。
(´・ω・`)
yahooコメ族とも言われる、無知でありながら、したり顔で遭難者を糾弾する輩だ。
「山をナメた結果だから当然」「当然ヘリコプター代は自費ですよね?」「自己責任だからよかったんじゃない?」
そうした人々に言いたい。
登山をするものの大半は、その程度の覚悟は負って行っている。救難費用を担保する山岳保険も入っている。
中にはそりゃあ、そうじゃない人もいる。だが、明らかにアドバンスドな山やルートで遭難し、救助された(もしくは命を落とした)登山者に、山を舐めるなというコメントは侮辱以外の何物でもない。
(`・ω・´)
ミスもあるだろう。危険はつきものだ。どれだけ準備しても、知識をつけても、予測できない不可抗力は発生する。
だが、それが登山と言うカテゴリーだ。そういうスポーツなのである。
危険度に見合うリターンかどうかは、それぞれの人が、自分自身で決めるものだ。
「人に迷惑をかけて」という人がいる。
だが、現場で救助に当たっている人は、「迷惑だ」とは思っていないはずだ。
それは、登山と言う行為の危険と魅力を理解しない人が就く場所ではないからだ。あるのは「同志」達を助けたい思いだけだ。
プロのクライマーの半数以上は、その人生の最後を山で迎える。日本屈指のクライマーたちは、既にその人生を山で閉じた人が多い(生き残っていても、五体満足な人は、ほんの一握りである)。それは一般的な人には理解できないかもしれないが、そういうものなのである。そういう世界なのだ。
(´・ω・`)それは是非ともわかって欲しい。
紳士の肉体は、悲鳴を上げつつも、一歩一歩遥かなる高みへと登っていく。
一歩一歩と言うのは、本当で、足を進めれば、次第に頂上との距離は近づいていく。
一歩の小ささの積み重ねが、やがて来る目標へ確実に近づくのだ。
だから、人は度々人生と登山を重ねる。
苦しく、つらい。
だが、乗り越えることの苦難は、頂上で報われるのだ。
昨今、現代人に人気の趣味というのは、「自分と向き合う」事ができる趣味なのではないかと思う紳士だ。
これほど確実に、明快な達成感を味わうことができる趣味は少ないだろう。
紳士の趣味で言うと、釣りや撮影は「運」が関係する。
だが、登山にはほとんどそれが無い(このレベルの登山であれば)。努力=報われると言う予定調和がそこにはある。
山頂到着である!!
(゚∀゚)ノ
(編集部注:現在、旧山頂は立ち入り禁止となっている。これは第二見晴台。新山頂である)
標高1320m。紳士の登山歴に燦然と輝く1ページが追加された。実際、ここ数年は「初めての山」に行っていなかった。
おそらく、初登頂は5年ぶりになるのではないだろうか?それだけに満足度も高い。
見下ろしても、見上げてもブルーな空間の狭間に、自らの存在を置く。
大きな景色を見て、心を震わせる。
とても良い。とても美しい。
いやはや、登山最高です!!
恵庭岳最高です!!
(゚∀゚)ノ
■あとがき
いやはや、ねこままん久しぶりの登山記事となりました。最近は少なくなりましたが、かつては結構な勢いで山に行っていた紳士です~。今も残る数人の登山系読者のみなさんに久しぶりに楽しんでいただけたらと思っていまする!
登山熱再燃!快晴の日を選んでの登山がメインですが、今度はいつか登ってみたいと思っていた暑寒別岳にタイミングが合えば行ってみます!!
(゚∀゚)ノ
恵庭岳は、総合するとやっぱり初心者向けではありませぬ。悪路、斜度、特に下山時の辛さ(下山時の鎖場は、上りよりも長く、急斜面を慎重に降りる必要があります)はかなりなもので、初心者のソロ登山は避けた方が良いように思えます。できればグローブか軍手は持って行った方が良いと思いました。
紳士、鍛えていない躰では3日間の筋肉痛に悩まされました。
(´;ω;`)ブワッ
紳士の登山歴をメモ代わりに残すと、樽前山、藻岩山、空沼岳、夕張岳、紋別岳、北広山、室蘭岳、手稲山、八剣山、三角山、摩周岳、雌阿寒岳、旭岳、黒岳、羊蹄山、不風死岳、恵庭岳、塩谷丸山、まだまだそんなものです~。
道央圏は、アプローチが近くて良い山がいっぱいです!!
(゚∀゚)ノ
さて、登山系に興味がある人におすすめな書籍を数冊紹介しますです~
岳(1) (ビッグコミックス) Amazon |
説明不要の超名作!!(゚∀゚)ノ紳士が登山をするきっかけとなったマンガです!!
基本1話完結で、山を中心に描かれるヒューマンドラマ!!
読むと99%の人が山に行きたくなります!!これを読んだ翌日に登山を始めた紳士です。
映画も、まぁ悪くは無いですが、やっぱり原作が最高すぎます!!
孤高の人 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) Amazon |
これは、登山関係の人以外には意外に知られていない名作!「岳」が登山だとすると、孤高の人は「岩登り」クライミングを中心に描いています。どちらかというと、現代的で装備もヤバいかっこいい!!へえ、こういう世界なんだというものが手軽に分かる凄い作品です。序盤の割と少年マンガっぽい展開から、後半は内省的で自己と向き合う、葛藤する内容に変遷していきますが、これがまた素晴らしいです!!新田次郎の同名小説と、実在した人物を「モチーフ」に書かれたフィクションですが、正直それほど関連性は強くありません。
神々の山嶺(上) (集英社文庫) 788円 Amazon |
説明不要の超絶名作!!上下巻ともイッキ読みできます。夢枕獏の天才的な文章が冴える究極の山岳小説!
こんな文章書きたい!!でも到底及ばない!!
(((((((( ;゚Д゚))))))))神がかっています。
映画化もされましたが、映画は残念なデキでした。しかし、この小説はまごうことなき名作です!!
ぜひアマゾンレビューを見ていただきたいです。
この作品も、フィクションでありながら、実在した登山家をモチーフに描かれています。その狂気ぶりが凄い。
登山とはどういう世界なのか?登山家とはどういう人種なのか?これ一冊でザックリですが理解できます。そして驚愕します。
多数の人に勧めてきましたが、面白くないと言った人は一人もいません。
紳士、買ってでも、借りてでも、中古でも、とにかく一人でも多くの人に読んで欲しい作品です!!
(゚∀゚)ノ秋の夜長にどうぞです~
地震特に問題なしでしたが、これからチャリで通勤(((( ;゚д゚))))公共交通機関全滅ですー
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