キタキツネのものがたり(゚∀゚)ノ | ねこままんR

キタキツネのものがたり(゚∀゚)ノ

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紳士久しぶりの野生動物系記事は、キタキツネ(゚∀゚)ノ

再び「人と動物との共生の在り方」を問う問題提起系記事となります。

(`・ω・´)激しく長いし、後半は「かわいい」だけでは終わりません。お時間のある時に読んでね。

あまり書きたくはなかったのだけど、紳士書くことにしました。

なお、いつものようにネズミ他の捕食シーンなどは、野生生物の生き様をそのまま掲載するという「ねこままん基本方針」に基づき、修正などなく、そのまま掲載しています。野生動物のかわいい姿のみが見たいという動物愛好家、写真愛好家の方は閲覧をご遠慮ください。

 

 

生きる事に真っすぐな視線が、僕を見据える。

 

いや、僕なんかを見てはいない。その視線は僕をすりぬけ、もっと先を見つめていた。

 

キタキツネ、それは北海道に住む者にとって、決して珍しくはない動物だ。

 

都市部から少し外れれば、必ずと言ってよいほど目にする。

 

アイヌ名は、「チロンヌプ」(私たち・殺す・もの)。エゾシカ同様、カムイの名は冠されていない。

 

彼らは、かつての人間たちにとって、食料であり、重要なエネルギー源であったのだ。今と同様、決して珍しい動物ではなかったということになる。

 

痩せこけた体とは裏腹に、目は凄みを帯びて、ただ目的地へと足早に歩みを進める。

 

口には大きなヘビ。

 

ヘビの断末魔の形相が目に焼き付く。だが、これが偽らざる「野生」だ。

 

きっと、巣穴では子ぎつね達がお腹を空かせて待っているんだろう。

 

カメラを降ろし、ふと思いに耽る。

 

・・・・・あの子たちも、今ころ元気に育っているのだろうか?

(´・ω・`)

 

思いは5月、春の香りがするあの時、あの場所へと飛んで行った。

 

 

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サクラが咲いていた。

 

北海道人にとって「桜」は、色彩の無い雪に閉ざされた厳しい冬から、彩の季節への移行を告げる花である。

 

待ち焦がれた季節がやってきた。

 

まだ肌寒さの残る空気をものともせず、人々はこぞって外に繰り出す。

 

花見客でにぎわう公園に、BBQの炭の焼けるにおいが漂う。

 

そんな中、無暗にハイテンションな男の声が響く。

 

「ねこさん、安心してください、僕は別名『火おこしのKEN』と呼ばれていたんすよ!!」

 

((((;゚Д゚))))お、おう。

 

風神のごとく、猛烈な勢いで焼き網を上下に振り、火をおこすモフ弟子KENだ(紳士はうちわを忘れた)。

 

いったい、どのようなシチュエーションでそのように呼ばれていたのかは謎だが、とにかくたのむ。

 

キタキツネの子供が生まれたと聞き、撮影地に訪れた紳士たち一行は、持ち前の不真面目さで焼き肉を楽しむ気満々である。

 

紳士のポリシーは、限られた休日をできる限り充実させることだ。なので、一コンテンツだけではなく、できる限り複数のイベントを盛り込んだ計画を立てる。

この日は、浦臼町のリス撮影後、この公園で花見&焼き肉を行い、子ぎつねを撮影するというのが紳士のミッションだ。リスの前に宮島沼に行くことも考えたが、特に鳥に興味があるわけでないので却下した。

 

こうしてみると、むしろこっち(焼き肉)がメインではなかったか?と錯覚する紳士だ。

(´・ω・`)

 

ノンアルコールビールで乾杯する。

 

つかさ、お前のその恰好は何か?

((((;゚Д゚)))

まるで野生動物カメラマンとは思えないカジュアルな恰好である。

 

「ねこさん、オシャレにしないと、モフも出てきてくれませんよ!!」

 

((((;゚Д゚))))まじか。

 

確かに、野生動物カメラマンにカジュアルさはない。ことさらに迷彩色を愛好し、隙あらば森林や自然物に溶け込もうとする癖を有する。

 

多少暑くても素肌を出すことを嫌い、虫よけの蚊帳までかぶる始末である。

(´・ω・`)たしかにカコワルス。

心当たりのあるカメラマンも多かろう。

 

 

お、おい。そんなことより行くぞ!!

(`・ω・´)

 

焼き肉後、当初目的を忘れ、全力でくつろいでいるKENを撮影地に促す。

 

撮影ポイントには20名程度のカメラマンがカメラを構えていた。

 

 

ほどなくして、お母さんキツネが現れる。

 

あいやー

(´・ω・`)ボロボロやない。

キタキツネは、冬はもふもふであるが、夏になるとボロボロで痩せこけたようになる。

涼しく過ごすためらしいが、もふもふ愛好家としては若干残念である。

 

 

すぐにでっかいネズミを咥えて帰ってくるおかあさん。

 

ふと思うのだが、紳士の好きなフクロウ類も、このキツネもネズミが大好きである。

(´・ω・`)

 

もしかして、ネズミとは美味しいのであろうか?

(´・ω・`)?

ベトナムなどでは、メジャーな食材だとも聞くが・・・

 

ぜひ親切な読者諸君がまず食してみて、紳士に感想を聞かせてほしい。

 

ぴょこんと巣穴から顔を出す子ぎつね。

(゚∀゚)あらかわいい。

 

モフ認定である。かわいくて丸っこくてモフモフした生物を見ると、紳士はすぐに「モフ」と認定する。

 

うおーすげー。ねずみだ。しんでる。

 

3匹の子ぎつね達があつまってくる。

 

 

ぼくがげっと

 

1匹がネズミを咥え、巣穴に運び入れる。

 

この子たちは、まだネズミを食べられない。

 

ただ、こうして既に狩りの学習をおこなっているのだ。

すぐに3匹とも、お母さんのおっぱいをもらいに行く。

 

 

お母さんのおっぱいを、にゅっにゅっと押しながら、一生懸命飲む3匹の子ぎつね達。

 

(゚∀゚)ノうはーかわいい。

 

 

あ、おかあさん待って。

 

移動するおかあさんのしっぽを咥え、ついていく子ぎつね。

 

■ブログ挿入歌♪ 「愛しいたからもの」/つじあやの

 

 

 

 

こら、痛いでしょ。甘えん坊さんね。

 

でも、生まれてくれてありがとう。

 

母親の愛情というものは、一定以上の知能を持つ生物にとって共通じゃないかと思う。

 

子ぎつねの、ちょっと困ったような顔が可愛らしい。おかあさんキツネの愛情をいっぱいに受けて、3匹の子ぎつね達は成長して行く。

 

だが、人間と違ってずっと一緒には暮らせない。

 

8月の下旬には、悲しい子別れの儀式が待っているのだ。それが野生の掟である。

 

 

ねぇ、おかあさん。あそこにいる、いっぱいの人たちはなに?

 

あれはね。人間。近づいちゃだめよ。怖い生き物なの。

 

そうかなぁ。何にもしてこないよ。良い生き物なんじゃない?いつか食べ物とかくれるかも!

 

ほんとうに人間はいい生き物かしら

(※出 新美南吉 「手袋を買いに」)

 

 

無邪気に遊ぶ子ぎつね達。

 

実は、この物語には後日談がある。

 

6月、公園でのエキノコックス感染を恐れ、旭医大寄生虫講座の研究員らが保健所に相談

(この経緯は、twitterや新聞記事などにも詳細に記載されている)。

 

これを受け、市では「駆除」が検討された。おそらく検討の段階では「殺処分」も含めた検討が行われたのだろう。

 

結果的に、キツネが嫌う木酢液を使用し、巣穴からこのキツネ親子を追い出した

地元新聞記事(←リンク)

 

エキノコックスとは寄生虫である。主にキタキツネなどの肉食動物のフンに混入した卵が、水などの摂取行為を介してヒトに経口感染する。

主に肝臓に寄生し、深刻な肝機能障害を引き起こす。

 

発生状況は、1994年~2018年末までで425例。年間17例くらい発生しているということになる。最も感染例が多いのは、北海道だ。

死亡率は平均2.2%。

 

現場は、すぐそばに池があり、子供も遊んでいる。

 

 

現地住民は感染症の危険を不安視する声が上がり、一方で撮影していたカメラマン達や、動物愛護精神の高い人々からは、「駆除反対」の声が上がった。

 

読者はどちらの立場に立って考えるであろうか?

(´・ω・`)

 

意外に思うかもしれないが、ねこマシーンは、動物愛護団体やそれらの人々の思想とは考え方を異にする。

彼らは、「自分が愛する動物」を守りたいだけのように思えるし、矛盾が多すぎる。生物を保護というのであれば、蚊の一匹も殺せないし、そもそも菜食主義者を貫かねばならない。

 

紳士はあくまで、「人間が生活・安全・健康・経済活動を脅かされない事を前提に、野生生物との共生を可能な限り模索する」といった、ある意味人間ファーストな考え方だ(もちろん、やみくもに野生動物を殺してよいなどという考えはない)。

 

これは昨今札幌市内において話題となった、ヒグマ問題においても共通である。

(´・ω・`)

 

ただ、ツイッターなどで、本件の人々の反応を見ていると、様々である。

 

駆除を提唱していた人々は、発言を見ている限り、本来の趣旨であった「安全の確保」とは異なり「感染症の危険性を知らずに、野生動物保護を訴える人々への怒り」へと変わっていったように思える。また、カメラマンや動物愛護系の人々の主張は、地元住民のリスクや配慮に欠ける部分や、深層意識には、容易に撮影できる撮影地を失いたくないという気持ちもあるように思う。

俯瞰してみると、両者とも冷静さとバランスを欠いている。

 

どちらにしても、こうした議論は「当事者(キツネ)不在」の中で行われるものであり、本当に正しい回答というのは、永遠に誰も導き出せないだろう。

鳥獣保護法も、その在り方について常に議論の対象となっている。

 

野生動物を相手にする場合、「どこまで、どうすればよいのか?」の線引きは極めて難しい。

 

難しくさせているのは「人」であり、現在は様々な折り合いをつけなければ、決断ができないという事も分かる。

 

確認が取れていないが、この親子たちは、巣穴を追い出されたのち、川つたいに住宅街に入ったとも聞いた。子ぎつねは、車にはねられて死亡したとも聞いたが、どれも未確認である。

 

ただ、事実だとすれば、この親子の笑顔がとても哀しい。

(´;ω;`)お母さんが大好きなこぎつね・・・・。

 

人間と野生動物、どうやったら上手く生きていけるんだろう?

(´;ω;`)

 

 

■あとがき

未公開としていた理由は、いつもお読みいただいている読者のみなさんには、なんとなく理解いただけるのではないでしょうか?

(´・ω・`)

何も知らずに、インスタにアップする人もいますし、それは罪ではありません。知っていて、何も書かない人も別に悪いとは思いません。

だけど、野生動物カメラマンだから、当事者として伝えられることもある。

いつも書いていますが、「写真だけのすばらしさ」に全く魅力を感じません。裏にあるその背景を知ってこそ、はじめて理解が深まり、写真は輝きを増すのではないか?と思っています。

「ねこままん」のテーマは、鳥でも動物でも、釣りでも、飛行機でもなく「人」。写真はおまけです。

紳士の興味の対象を通じて、人の思考や行動に今後もフォーカスしていくつもりです。

 

■追記

札幌南区の住宅街に出没していたヒグマは、ハンターにより駆除されました。

全く人を恐れていない状況から、報道が開始された瞬間から、この個体は助けられないと考えていた紳士です。

(´・ω・`)RIP・・・・天国でお腹いっぱい美味しいものを食べてほしい。

 

野幌のヒグマは、公園内から出たようですね。あの個体は人を恐れて逃げ続けていました。

ただ、ハスカップ畑を荒らし、あの時期あの場所に美味しいハスカップが大量にあると知ってしまったのではないか?と思います。

楽に食べ物にありつけることも。彼はきっとまた来年、帰ってくると思います(そうでないことを祈りますが)。

知床羅臼では、飼い犬がヒグマに襲われる(食害)事件が3件発生しています。昨年も同様のケースがあり、同一個体だと。

おそらく今後も続くでしょう。こうした行動は二度と改善されないと思います。

(´・ω・`)結論は・・・・。それしかないでしょう。

 

さて、次回は超久しぶりの登山記事!!もしくは紳士の雑多な趣味と興味が集合した「あとがきプラス」が独立記事としてアップ!!

(゚∀゚)ノおたのしみに!!

 

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