英単語は文型に支配されているからひとり何役でもできるよ
（理論的には）
母国語は日常的にいつも使ってるものだけに無意識の世界
でも、外国語は非日常の世界
驚いてなんぼ！
ということで、きょうもコワ面白い英文法の話
この間、英単語は理論的にはなんでも動詞にできるよという話をしてたんだけど
でも、これ、動詞に限ったことじゃないからすごい
英語の単語のならべる順番を単純化した５文型
SV SVC SVOとその進化系のSVOO SVOCの
S V O Cは実は品詞が決まってます
SとOは必ず名詞
Vはご存じ動詞
Cは名詞か形容詞
そしてSV～とSV～をつないでたらそれが接続詞
だから、Sになってたらin だって名詞になれちゃう
（よかったら辞書でin の名詞のところ読んでみて）
日本語ネイティブは「あ～名詞がSになれるのか」とおもいがち
そうじゃないです
「Sならどんなものでも名詞」
そうそう、inだって名詞！
前置詞、副詞、名詞・・・一人何役できるのか？！
ほんとにおなじみの単語でもひとり何役もこなしてる
たとえば
名詞の「腕時計」がwatchで動詞の「じっと観察する」もwatchとか
日本語的にはよく考えたらおかしい
whenなんかもすごいよ
Ｗhen did you get up today？「今朝いつ起きた？」
When I got up、it was raining.「起きたとき、雨が降ってた」
Ｄo you remember the date when you last saw your dog?
「最後にあなたの犬を見た日にちを覚えてる？」（訳さない）
「いつ～か？」と「～するとき」と
「（あ、普通訳しませんよそれ、無視してね）」が全部おんなじ
when
こんなの日本語ではありえない・・
英単語忙しいです
ちなみに
「いつ～か？」のwhenは「疑問副詞」
「～するとき」のwhenは「接続詞」
「（訳さないでスルーしてください）」のwhenは「関係副詞」
二つ目の文の最初のwhenに
「おまえ、どうして接続詞やってるの？」って聞いたら
「だって、いま接続詞の席に座ってるもん、しょうがないじゃん」
って答えるしかないんだな（主体性も何もあったもんじゃない
）
ついでに、お酒をついであげるとき
「どのくらいかいってね」って声かけるけど、英語だと
Say when！
このwhenはsayの目的語だから普通に「名詞」
ここを「え？英語っておかしくないですか？
日本語ではそんなことしないよ」って
自覚してるのとしてないのとでは天と地ほどの違いが出るよ！
英語の世界での居心地が全然かわってくる
安心して英文をアレンジできる自信がつく
なぜかというと
「おかしいものはおかしい」と自覚してれば、
あ、今、日本語的に考えたら相当おかしいけど
英語的にはおかしくなくて文型でコントロールできてるから大丈夫って思えるから！
逆に「はい、わたし、日本語的にはへんなことしてますよ、知ってますよ」って
堂々としていられるのだ
自覚してないと、その辺がなんか気持ち悪い
つまり、単語と品詞を一対一対応にしたいっていう日本語文法の重力が
無意識のうちに英語の足を引っぱってくる
それが「英語で自信をもって発信できない」かくれた原因の一つ！
こうなるのは、文型の力がめちゃくちゃ強制力をもっていることに
日本語ネイティブがなかなか気づけないからだけど
いったん気づいて慣れてしまえばすごいメリットがある！
慣れれば一つの単語がいろんなもの（品詞）で使えるから
少ない単語でいろいろ言えて便利！
だから海外ドラマやベストセラー小説では
名詞を動詞にして短く鋭く豊かに表現力アップしてます～
ほんとに、もっと早く気づきたかった！という切実な気持ちが
このブログを書いているモチベーション
気づいてもらいたいなあと思って名詞が動詞になってる
面白い文をとりあえず２００個集めたからよかったらぜひ見てみて！
「こんな単語も動詞になってる！」のテーマ読んでみてね
大人になって丸暗記が苦手になってくる頃に覚え始める
外国語としては実はこれはほんとうにありがたいんだけど
その話はまた後で～
英単語はその席に座ったら副詞でも接続詞でもなんでもやります
というか、やれます！品詞の壁が見事に取っ払われてる小気味よさ
要するに
英語では社長の椅子に座れば、今日からウサコも社長よ
理論的には！
英語ってヤバイ奴でしょ
コワいでしょ
でもって、面白いよね～