明日死ぬかのように生きよ。
永遠に生きるかのように学べ。

インド独立の父マハトマ・ガンジーの言葉でスピードスケートの小平選手が好む言葉として報道されました。

私も以前から好きな言葉で
この言葉から自分なりの剣道感を持っていたのです。

以前送られてきた息子の大会での動画を見て息子へ宿題のLINEを送りました。

『明日死ぬかのように生きよ。
        永遠に生きるかのように学べ。』
この言葉を自分の剣道感に置き換えて考えみなさい。
帰ったら話しを聞くから。

高校生には難しい質問ですよね
ですが息子の試合を観てある事を感じたので説いてみました。

息子なりに無い頭をフル回転させて色々と考えたようで自分なりの考えを
話してくれました。
それはそれで良いと思います。

偉人の言葉や素晴らしい言葉を自分と照らし合わせ考える事はこれからの息子の人生に大切な事だと思うので。

そこで私から一つの問い

『おまえ今日の試合が最後かもしれないとの覚悟で試合した?』


息子は
『・・・いや・・・』

『そうだよね。ぜんぜん気も感じないし勝負へ執念も感じ取れなかったからね。ただの通過点としての試合としか思えないよね。
試合ってそんなもんじゃないよね。

剣道の起源は剣術。
真剣で勝負をする武士達の
負けは死。
武士達は自分が死なないため日々稽古をしていたんだよね。

防具をつけて競技化された剣道でも
武道として武士達の心構えは忘れてはならい、大切にしなければならないものだと思う。

試合に負けたら死を意味する。
これが最後の試合になるかもしれない。
でも俺は自分が今までしてきた稽古を信じ全てを出し切り俺は勝つ。
俺は負けない!
その試合に臨む心構えが気を生み
気を放ち、相手や審判が感じる。
覚悟を持って試合をする
そのような試合を1試合1試合していかなければ勝つ剣道にはたどりつけないよね。

明日死ぬかのように生きなさい。

常にこの試合が最後になるかもしれないと思い自分の全てを出しきり悔いの無い試合を全身全霊覚悟持ってする。

永遠に生きるかのように学べ。

武士達が自分の生死を考えて稽古したように実直に稽古に取り組み
人から学び
感謝を忘れてはならない。

これが父さんの剣道感だな。』

息子はこの話しを聞いて
自分はそこまで考えてなかった。
負けても次に勝てばいいやとの思いがどこかにあった。
と言ってくれました。

私の話した剣道感は極論かもしれませが息子は私が伝えたかった事を少し理解してくれましたみたいです。

それ以後稽古、試合での声が変わり気迫を感じるようになり顧問からもおまえ変わったなと言われたそうです。

息子はひとりっ子なので兄弟喧嘩もした事がなく争い事が嫌いで闘争心がなく優しい子で中学の顧問からもおまえ心が駄目だと言われ続けてきました。
優しさが剣道では悪い意味で出てしまっていたのです。

それが今ではいろいろなきっかけを機に変わり
試合では目つきも変わり
気迫を感じる剣道になり
勝つ剣道に一歩近づいた感じがします。

しかし良いところは忘れず
倒れた相手には手を差し出し
相手への敬意を忘れず礼を尽くし
後輩の面倒をよくみています。


私は今の息子の剣道に対する姿勢が好きです。


明日は一つ目標にしてきた個人戦の大会に臨みます。
昨年は2年生ながらベスト16になった大会なので今年は一つでも上に行くように頑張ってくれればと思うのですが…
同学年のライバル達も相当力をつけているので昨年よりレベルが高い大会になりそうです。



息子は今なにしてるかな…
部屋を覗くと


勉強してる‼️びっくりびっくりびっくりびっくりびっくりびっくりびっくりびっくり


明日奇跡が起こるかも……