シビラまつ子のライフストーリーvol.22です
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シビラまつ子のライフストーリー
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前回、高校時代
かなりしんどかった日々のことを書きました。
でも、
いま振り返ると、
その高校時代に、
その後の人生に
大きな支えとなったものに
出会っていたんですよね
そのいずれも、
高校の授業で学んだり
出会ったことでした。
ひとつは
生物の授業です
私、生物の授業が大好きだったんです。
生物の先生が
とっても生き物が好きなのが伝わってくる方で、
そのせいか、
私までわくわくしてきちゃうというか
授業のたびに
いちいち感動してました
細胞のこと
遺伝子
身体の様々なしくみ
進化のなりたち
生態系…
その全てが、
驚きと感動だったんです
自分の身体でも
生態系でも
膨大な数のシステムが
お互いに連環していて、
そうして私といういのちが生かされてるんだ
って
知れば知るほど
当たり前にあることが
当たり前ではないことに思えて、
まるで奇跡だと思いました。
身体も、
生態系も、
なんでこんなに完璧なの！とかねw
例えば、
神経系のことを学んだ日は、
あまりに感動しすぎて、
家に帰るなり
母親をつかまえ
「ねえ！すごいと思わない⁈
頭からの指令が、
こんな遠い位置の足先にまで瞬時に伝わるんだよ！
足を動かせるってすっごくない？？！！」
って、しゃべり倒したのを覚えています
いま思えば、
よく母は一方的な私の話に耐えてくれたものです
生物の授業で一番印象に残ってるのは
卵子に精子が入り、受精する瞬間の映像かな。
いまだに覚えています。
受精したその瞬間、卵子がピンク色に輝いたようにみえたんですよ
そして、
受精卵が、クルクル回りはじめるんですよね。
まるでダンスするみたいに
それが、いのちの喜びのダンスみたいで
とっても感動したんです
いま振り返ると
この頃に体験した感覚
自分は生かされている！
たくさんのいのちとつながっている！っていう感覚が、
その後の人生で苦しい時に、
私を救ってくれたなと思います。
一方で、この頃、
生態系のことを知れば知るほど、
地球環境の破壊について、
たくさん怒りや悲しみもわいてきました。
人間の存在って
地球に害しか与えてないんじゃないかって
人間は、地球にとってガン細胞みたいなものじゃないの？と
考えたりね
ほんと、真剣に思い詰めていました
私が生きていることは
大きな経済システムの中で
地球に害を与えてる
熱帯雨林など自然の中の多くのいのちや
弱い立場の人、発展途上国の人達の悲しみの上に
私の生活がないたっているんじゃないの
って。
自分が豊かになること
幸せになることは、
誰かを、何かを犠牲にしていること・・・
その罪悪感や矛盾が苦しくてしかたなかったです。
環境破壊の問題が
私の中にあった
自分の存在は恥ずかしい
自分が生きていることは害になる
そんな自己否定や罪悪感と結ぶついていったんですよね
でも、高校生の頃に、
そんなふうに突き詰めて考えていたこと、
いまはダメだったとも
無駄だったとも思っていませんよ。
そんな突き詰めた思いがあったからこそ、
その後の様々な体験があり、
たくさんの素敵な出会いや
たくさんの貴重な気づきが得られたんじゃないかと思うのですよね。
いまは、
自分も含め、
一人一人が
この地球で生かされているいのちの一つであって、
たくさんのいのちの連環の中で生かされていて、
植物や動物などのあらゆる種類のいのちと同じく、
この地球で、けがえのない役割を担っている
大事ないのちだと思うようになりました。
私が私のいのちをどう扱うか、
それは、地球の上のあらゆるいのちをどう扱うかと
イコールなんだと思っています。
長くなりました。
もう一つ、
救ってくれたものがあるのですが、
それは、また次回に
そして、そして、
人生は続くのでした
家のすぐ近くに田んぼがあります。
あまりに美しくて、しばらく見とれていました。
田植えが終わってまもない田んぼの水面に
空や雲、山が映るんですよぉ
この時期にしか見ることができない
美しい風景です。
この時期、
カエルの大合唱も響きわたります。
田の水面すれすれに
ツバメが飛んでいたり
苗の間をカモが泳いでいたり
田んぼがあるからこそ、
成り立っている生態系もあるのですよね
この連環を大切にしていきたいなぁって思いますよね。
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