シビラまつ子のライフストーリーvol.26ですぺこり

 

グリーンハート前回の記事はこちらダウン

  シビラまつ子のライフストーリーvol.25

 

グリーンハートシビラまつ子のライフストーリー

  まとめ記事はこちらダウン

  「シビラまつ子のライフストーリー」まとめてみました

 

 

前回は、

高校の先生方が

私の卒業のためにしてくれた補講のことを書きました。

 

 

その補講のおかげで、

私は無事に
高校を卒業できることになりました。

 

 

ですが、
特殊事情で卒業にいたった私を
公の卒業式に出席させることは出来ず
 
私の卒業式は、
みんなより1日遅れで行われました。
 
たった一人の卒業式でした。

 

 
卒業式には父に立ち会ってほしいと
学校から言われました。
 
 
でも、前日の夜、父は家に帰らず、
卒業式当日、私は一人で登校しました。
 
 
担任の先生に、
お父さんはどうした?と聞かれ、
私が答えに困っていると、
父が、二日酔いのような、
苦虫をかみつぶしたような顔で
職員室に入ってきたのを覚えています。
 
 
あの時、父は、どうして前日に家に帰ってこなかったのか、
どうしてギリギリで高校に来たのか、
もう父は亡くなっているので答えてはもらえないですし、
いまだにその理由は、わかりません。
 
 
式の前に、校長と会ったのですが、
校長は、不登校イコール怠け病と思っているようで
かなりずれた嫌みとお説教を受けたました。
あ~、だから校長は私を卒業させることに反対だったんだって
わかりました。
 
 
いつもの私なら、
校長の言葉に腹が立っていただろうけど、
隣に座っている父のほうが
校長に向かって怒り出すんじゃないかと思って、
はらはらしていて、
私自身は、腹を立てる余裕はありませんでした。
 
 
卒業式は、校長室で行われました。
 
正面に校長が立ち、
 
3年生の各クラス担任の先生方や
体育の補講をしてくださった先生方など
総勢20名ぐらいいらっしゃったんだろうか、
校長の両脇に
先生方が縦にずらりと並んで、
先生方の間を私は歩き、
校長から卒業証書を受け取りました。
 
私が卒業証書を受け取ると、
先生たちはたくさん拍手してくれました。
卒業おめでとう!と声をかけてくださった先生もいたと思います。
それは覚えています。
 
でも、私、
涙一つも流さなかったんです。
 
ほぼ無感覚というか・・・
フィルターの中に入っているみたいに
感情が麻痺していたのか、
 
その時に、自分が、どんな感情だったか
まったく思い出せないんですよね。
 
いま思えば、
なんて感動的で素敵な卒業式だったんなんだろうって思うし、
感謝をたくさん感じるのに・・・。
 
 
卒業式が終わり、
校長室から出て、
職員室に行き、
すべてのあいさつをすませて
父と廊下を歩いているとき
私はたしか、先生について
わかってないのよ的なつぶやきをしたんですよね。
 
それは覚えている。
でも、なんでそんなこと自分が言ったのかは
わかりません。
 
推察するに、
父は教師という存在を嫌いっていると思っていた私が、
父の顔色をうかがっての
私なりの虚勢だったのかもしれないです。
 
 
そしたら、父は、
私に向かって
「先生たちが、あれだけしてくださったのに、
お前、何を言ってるんだ!」って言ったんですよ。
 
腹を立てると激昂して怒鳴る父が、
この時は、とても静かに、
でも、とても強い響きで言ったんですよね。
 
その時の父の表情と言葉の響きは
いまだに覚えています。
 
 
プライドが高かった父が
娘のたった一人の卒業式に来るのは、
とっても嫌だったのかもしれない
だから遅れてきたんじゃないのかって思ってきたけれど、
そうじゃなかったのかもって
これを書いていて思いました。
 
 
人って、
自分の傷の痛みでいっぱいいっぱいで
世界への不信と恐怖で
自分を守ろうと
心を閉ざしていると、
 
自分に注がれている愛がどれだけたくさんあるのかに
全く気づけなくなるものなんだなって
愛を受け取れなくなるものなんだなって思います。
 
 
振り返れば、
先生方にも父にも母にも
たくさん愛されていたんですよね、私。
 
今更に気づかされます。
 
 
そんな恐怖の闇の中にいるような状態だった私が、
その後、いろいろな出会いの中で
世界に自分を開いていくことになるのですが・・・・
 
でも、それまでには、
まだまだ数年の時間が必要だったんです。
 
 
そして、そして、
人生は続くのでした宇宙人あたま宇宙人あたま宇宙人あたま
 
 
嵐の後
少しだけ晴れ間が見えて、
雲の向こうに太陽があるのがわかる。
けれど、まだはっきりと光は見えてこない…
 
そんな時って、人生にありますよね。
 
でも、実は、いつだって
光は降り注いでいて、
それを見えなくさせているのは、
自分の心に貼り付いた
恐れというシールのせいかもしれないよなぁ…
 
雨上がりの空を眺めて、
そんなことを思いました。
 
梅雨の季節も良いものです。
 
 
では、では、またね〜〜照れ
皆さまに愛を込めてラブラブラブラブラブラブ
 
 
 
ドキドキ人気ブログランキングに参加していますドキドキ

いつも応援ありがとうございます!
とっても励みになりま~すウインク
この幸せの四葉のクローバーをポチッして下さると反映します音譜
  ダウン


人気ブログランキング

ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ