失語症作家 小島恒夫のリハビリ・ノート!! -2ページ目

失語症作家 小島恒夫のリハビリ・ノート!!

自ら作家と名乗る人間にろくな者はいないでしょう,他の方はともかく。私は2000年、脳出血を患い失語症になりました。そしてリハビリの一環として文章書きをしています、作家のように――。
何はともかく、よろしく!  (1941年生まれで、現在・80歳になる単なるじじい)

 

 

 

 

 

「プーチン、ウクライナ侵攻」

 

 

 世界の敵は、オミクロン! それだけと思っていたら、とんでもない男が、とんでもないことを遣らかした。2月の下旬、

 

 

ロシア軍・ウクライナ侵攻‼』。

 

 

プーチンよ、「何を狂ったのか‼」。「何を考えているのか‼」。まさかそこまではと思っていなかったが、そのまさかが現実となってしまった。私は常々、プーチンは危険な男で、何かを遣らかすと睨んでいたが、本性を現した感じで、最近の人相は変わってきている。

 

 

 

 

 第2次世界大戦以後、世界の国々は、経済を中心に繋がりを深め、切っても切れない関係になった。あらゆる物流が世界を駆け巡り、人々の生活を豊かにさせている。人的交流も盛んで、アルカイダのテロ行為や中東のゴタゴタがあっても、民族間の融和、人々の交わりは深いものになってきている。私事だが15,6年前、海外旅行のツアーでスイスへ行ったとき、片田舎のレストランで日本人女性が働いているのを知った。スイス人と結婚しこの店を経営しているとのことで頼もしい限りである。日本にもあらゆる国の人が、旅行だけではなく各地に住んで生活している。これが現在の世界の姿で、国という概念が希薄になり、垣根のボーダーラインを低くさせている。

 

 

 

 

 それなのにこの愚行は、敢えて愚行と決めつけるが、どんな了見で始めたのだろう。ロシア国民がもろ手を挙げて応援している訳ではなく、ほとんどの国民が、「戦争止めろ!」のプラカードを掲げている、との報道がある。更に戦争反対の声は世界中に伝播し渦となっている。真贋は不明だが、ロシア軍の兵士は訓練で連れてこられ、ここがウクライナ領土の意識が無く、皆から歓迎されると思っていたらしい。プーチンは兵士を騙して侵攻させたのか。しかも原爆をちらつかせながら。

 

 

 

 

そもそもプーチンがウクライナ侵攻を決断したのは、冷戦時代のソ連邦を我が祖国と夢見ているからで、時代錯誤も甚だしい。しかも武力で奪い取るのは言語道断、即刻退却しなければならないだろう。ロシアの国民の誰が賛成しているのだろうか。双方の申し出で停戦協議が始まっているが上手くいっていない。プーチンの言い分は、ウクライナの全面降伏で飲める条件ではない。結果、形だけ開き、「協定出来なかったのはウクライナのせいで、我々は正しい」、というシナリオが透けて見える。だが世界の大多数がウクライナに加担している今、白々しい嘘は通用しないだろう。

 

 

 

 

昔のことは言いたくないが、第2次世界大戦の末期、ロシアは火事場泥棒のように、満州や樺太、択捉島、国後に襲いかかり四つの島を奪い取った。そのことは今でも日本人の心に深い悲しみと傷をもたらしている。が、武力で取り戻そうとは考えていない。しかし戦前のことを振り返ると、日本も偉そうなことは言えない。日韓併合。満州国建国。真珠湾急襲。だが真珠湾急襲の件は、弱者が苦し紛れに放った戦で、プーチンの暴挙とは逆なことだ。弱者日本が強者アメリカに挑んだ戦争――。それで戦争を正当化するつもりはないし美化する気持ちも更々ない。

 

 

 

 

次にインターネットの情報だが、プーチンは、パーキンソン病を発症しているのではないかという疑問が呈されている。そうなると定かではないが、レビー小体型認知症も疑われる。この認知症の怖いのは、普段は正常に行動したり会話をしているが、突然狂暴になったり、訳の分からないことを言って困らせることだ。医療機関に入っていれば先生や看護師さんが付いているので安心でも、プーチンの場合は一人独裁、周りはイエスマンの集団である。暴走を食い止める手立てがない。良い例えではないが、「○○に刃物」状態で手が付けられない。更に10日間の経過を見ると十分に納得できる症状である。

 

 

 

 

またプーチンに拘わらず、一国のトップは、選挙で選ばれるだけではなく、脳ドックを必須として、パスしなければ就任できない――。というルールを設けたらどうだろう。人間の規範は全て脳にあるからそんな風に思う。もっとも独裁を強化されてしまえば、そんなルールは絵に描いた餅で、結局民衆が立ち上がって声を上げなければ、時代を変革することは出来ないのだろう。そして現在進行形にあるこの狂気を、第三次世界大戦に発展する以前に食い止める努力が試されているのではないだろうか。

 

 

 

 

最後に言いたいのは、狂気じみた男に世界をかき回されるのはもっての外で、誰か、黙らせる人物は出ないものかと思う。プーチンの首に懸賞金を出せる大金持ちはいないものか。楽天の三木谷社長や実業家の前澤友作氏はこの件で色々寄付しているらしい。「プーチンの首に賞金」も立派なアイディアで価値のある策と思う。まあ、西部劇という訳にはいかないだろうけど。

 

 

 

 

 それにしても、こんな無粋な文章を書かねばならないのは情けない。

 

プーチン、バカ野郎が‼

(了)