放射性物質、ペットは大丈夫? 感受性はヒトと同じ | くまくま.com ホッキョクグマ支店

放射性物質、ペットは大丈夫? 感受性はヒトと同じ

放射性物質、ペットは大丈夫? 感受性はヒトと同じ

http://sankei.jp.msn.com/life/news/110407/trd11040718230016-n1.htm

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水道水や野菜などから基準値を超える放射性物質(放射能)の検出が相次ぐ中、家族の一員ともいえるペットへの影響を心配する声が上がっている。専門家は「人が大丈夫なら動物も大丈夫」と話しており、飼い主は安心してよさそうだ。

 「原発近くにネコを残してきてしまい心配だ」。動物愛護団体など4団体で作る緊急災害時動物救援本部(東京都)には、こんな声が寄せられている。

 日本動物高度医療センター(川崎市)の院長で、放射線科科長の夏堀雅宏獣医師は「一般的に、放射線に対する犬や猫の感受性は人と大きな差がないといわれる」と話す。

 細かなデータはないが、放射線治療で大量の放射線を当てても、治療後に犬や猫ががんになった例は世界的にも報告されていないという。人体への影響で指摘される放射線の発がんリスクについても、「犬や猫での調査はないが、人と同じだとすると、がん発症前に多くの動物は寿命がきてしまう」と指摘する。

 同センターには、飼い主や獣医師からの問い合わせが1日10件程度寄せられる。多くが「犬や猫は人に比べ体が小さいから影響を受けやすいのではないか」というものだ。

 夏堀獣医師は「体が小さいと飲食量も少ない。小さいから高濃度になるということはない」と否定。現在、検出されている範囲なら水道水を飲んでも問題ないという。



注意しなければいけないのは避難区域に残されていたペットや動物だ。夏堀獣医師は「ペットだと、なでたりして人が接触する可能性がある。人と同じようにチェックすべきだ。人が放射線量を測定するときに一緒に測定し、必要なら除染するのが望ましい」と話す。放射性物質は水に吸着、溶解しやすいため、心配ならぬれた紙タオルで体をふいてあげてもよい。

 震災でストレスを受けるのは人も動物も同じこと。夏堀獣医師は「原発から30キロ圏外なら、散歩や外出を控えて日常生活を送れない方が、ペットにとっては大きなストレスになる」と話している。