置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


フードと一緒に置いてある、水さえも凍てつく零下の圏内。










置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


よく今日まで生きていてくれたね。

給餌に入ることの難しかった場所で。












置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

もう、大丈夫だよ。

だから、そんなに見つめないで。












置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

圏内の検問を出てすぐのところで

アニマルエイドSさん、LYSTAのSさん、

個人ボランティアKさんが保護した

圏内から脱出してきたであろう犬。






自分の血に変えて・・・




この子を保護するために放った、ネットランチャー。

ところが不測の事態が・・・。

本体からぷっつり切れてしまったネット。

ネットを体に巻きつけたまま逃走するこの子を

犬以上のスピードで追い上げ、無事保護した3人。

どうしても逃す訳にはいかなかった。



その一部始終を知ったある人物から、戒めの言葉があった。

犬を危険にさらしての保護であることや、

そのやり方は急激であり、徐々に慣らす方向で

餌やりをしていた人がいたことなど。

それを静かに聞いていた彼女たち。

その通りだと頷いていた。



その時、個人ボランティアKさんの手からは、

血が滴っていた。

保護の際、ぱっくり噛まれた傷跡。



彼女たちの行動をそんなふうには思わない。

少なくともわたしは。

わたしには、犬の保護の知識は何も無いけど。

若い彼女たちが、自分の命を縮めても、

毎週圏内に入り、そして保護した犬や猫を

大事に面倒見ていることを知っているから。



ただただ、まっすぐに、救いたいと思ったから。