いつもの年と変わらず、
原発事故なんて関係なく、
白鳥が飛来する。
今年は、パンなどの餌を運んでくれる人も無く、
本当の野生の鳥として生きていくのだろう。
無数の野生のサルが、川から道路を横切り、森の中に帰る。
クルマをゆるゆる走らせながら、奥へ奥へと進んで行く。
そしてここからが、「もうひとつの20km圏内」への入り口だった。
橋を渡った先に突然の通行止め。
「この先に入る場合、このゲートは元に戻して下さい。
牛が脱走しますので、お願いします。
和牛友の会」の文字が・・・。
タイムロスを考えると迷っている暇はない。
とにかくパイプをずらして元に戻し
紐で結わえ、森の中をひた走る。
目的地はこの先まだ10km余り。
*雪に残る足跡とタイヤ痕はわたし達のもの。
森の中を走り抜け
突然開けた視界の先に、
ピョンピョン跳ねる子牛ちゃん。
お母さんはどこ?
迷子になってしまったの?
少し先ににクルマを進めれば、
藁小屋にふんだんにある藁を食む離れ牛たち。
向こう側には、水田跡地が広がり、のんびり佇む牛もいる。
さっきの子牛ちゃんも合流したようだ。
ほっと、胸を撫で下ろす。
誰も人影は無いけれど、
君たちには、守ってくれる人がいるんだね。
もしも、里に下りていけば、運命は決まっている。
もしかして此処は、
先週見た、殺処分の為の
囲い込み柵にいた牛たちが
最後に行き着いた天国だろうか。
次にこの場所を見ることは
二度とないのかもしれない。
探しても探しても・・・。
わたしだけ見た幻覚?
そしてもっとその先。
木の枝が車体を引っ掛け、堆積した土砂がクルマをうならせる。
生きて帰るには、もう限界。
四駆に乗っている人に、お願いするしかない。
急いで来た道を引き返し、
捕獲機を回収に向かう。
結果は、魚だけ持ち逃げ!
ところが、やっぱりニューフェイスの猫を見る。
もう一度仕掛けて、待つこと5分。
君は、先週保護したブルーアイの子の兄弟?
本日はチームで8匹の猫を保護。
でもね、
まだまだ、待っている子がいる。
ほら、こんなふうに
久しぶりのご飯を・・・。
東京への帰り道。
本日はおみやげつきです。
昨年のレスキューで保護されていた子犬”コウタロウ”
ここまで大きくしてくれた、いわきのお姉さん(LYSTA)と
バイバイして、我が家にやってきました。
そのコウタロウの悪っぷりは、次回ブログでお知らせします。
ただ今、わたし小鳥ちゃんは、このワンコに翻弄されつつ、
仕事から帰って、家のドアを開けるのが
案外ささやかな、生きがいになっているのです。