秘かに様子を窺うクリー
先住猫クリーにとって、新たなる天敵が現れる
これは先客メリーと比べると、ハンパない。
メリーは先に別室に避難して、
出窓から外を眺めるなど優雅な日々を送っている。
でも、誰かがその部屋のドアを開けると、
ささっとダンボールハウスに身を隠し、
小さくなって震える猫を演出することは、忘れない。
先週、福島から連れて来たコウタロウ。
生後3ヶ月のこの子は、もうとんでもなくやんちゃ。
クリーは突如追いかけられ、キャットタワーにジャンプ!
事なきを得た。
スリッパの次は・・・。
ハンター、コウタロウ。
大騒ぎして疲れると・・・。
ヒーターの前で、こんな顔。
部屋は空調も効いているが、
疥癬でまだ毛が生えそろわないコウタロウは寒がりだ。
思えば、君が保護されたのは、昨年11月。
生まれて1週間くらいの時だったんだよ。
おびただしい数の牛が餓死していた牛舎。
そのすぐそばで保護された、兄弟6匹。
一ヵ月後には、母犬も保護された。
牛たちは死んだ体を、犬たちに提供してくれた。
人間が見捨てていった命を繋いでくれた。
これを、残酷だなんて・・・人間に言える権利などないはずだ。
ねえ、コウタロウ。
明日は高尾の里親さんに貰われていく。
今日は病院を受診して、血液検査もOK。
何だか、家の子のような錯覚をしていたが、
里親さんも楽しみにしているからね。
クリーの安住の為にも、笑ってバイバイするよ。
夜鳴きをしなくなったコウタロウ。
お母さん(わたし)がキッチンでお料理している時も
ずっと足元でジャンプしてたコウタロウ。
大事な子。