ずっと待っているんだ、飼い主さんのことを。
桜が咲いて、蝉が鳴いて、落ち葉に包まれて、
横殴りの雪に体を凍らせて、もう一年。
クルマのエンジン音を聞くたびに、
やっと迎えに来てくれたんだと思うんだけど、
今日もまた、置いていかれちゃったみたい。
それでも、信じているんだ、今も・・・。
降りしきる雪。
給餌場所からUターンすると、
さっきわたしのクルマが付けたタイヤ痕。
その轍に沿って歩く毛長の三毛猫。
何度もこちらを見ながら木立に消える。
牛たちも必死に食べものを探し駆け回る。
前回、わたしが置いていった僅かのフスマ、
すっかり消えている。
大きなトレーラートラックが運転できる免許と、
たっぷりの干草があったら・・・。
僅かに残る青葉を
大事そうに食べる離れ牛。
びしょぬれの体。
どんなにか冷たくなっているのだろう。
囲い込み柵にいる牛たち(ブログ”忘却”に出てます)が、
毒殺されてしまうこと、
誰も止められないなら、
せめて屋根を付けて下さい。
死んでいく牛たちに、
雪やみぞれがかからぬように。
雪の中を一晩、
洋服一枚で立ち尽くしていたら、
きっと牛の気持ちが分かるでしょう。
高速での帰り道。
SAであったかいうどんを食べたんだけど、
緊張の糸が解けたのと一緒に、
自分だけこうして、美味しいものを食べて
体を温めて・・・。
何だかいたたまれない気持ちになってしまった。
それでも、
ひとつはいいことがあったんだ。
こっち向いて!みけちゃ~ん
アタシ、本格的に怒ってますから
耳倒して、ヘビさんに変身!
みけちゃん、
4月の警戒区域再編により、
バリケードで覆われてしまう場所での保護。
クルマの音に、待ってました~と登場。
自分の未来を予感して、
自分から捕獲機に飛び込んできた、
運の強い子。
さすがに、アニマルエイドのシェルターはいっぱい。
本当はもう限界だったはずなのに、
無理に連れて行ってくれた柴田さん。
みけちゃんを家族に迎えてくれる方募集中です。
*上の写真、ブルーアイの子も
すぐ保護できそうな気がします。
小鳥宛に予約してね!