雨上がりの20km圏内。

明け方13℃だった気温は日中20℃を超える。


もう、警戒区域に残された犬や猫のことなんて

TVニュースで見たことあるけど、忘れた!

世の中そんな感じ。


全然、終わってないんだ!

本当は・・・。

もっと、もっと知って欲しい。

まだまだ、こんなに生きているんだよ。

忘れるなんて、残酷すぎる。

もう、日本が文明国だなんて思わないけど、

これじゃ、笑い話にもなりはしない。


置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

ここは、線量が高いらしく

封鎖になるという話を聞く場所。

警察車輌は見たことが無い。

だから、線量は高くても、安心して給餌が出来る場所。

この写真が、普通に人が住む街なら、どんなにいいだろう。








置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

わたしのクルマの音に、お腹ペコペコでゆるゆる歩いて来た猫。


ボランティアの人たちが繋いできた多くの命。

ここまで、繋いできたことは無駄だったのだろうか?

ただの延命だったなんて、思いたくないよ。




置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~




置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

飼い主さんからの保護依頼のあるお家のそば。

いつも、まったく生き物の気配が無かったが、

このキジトラちゃんの後を、超スピードでついてく二匹の子猫が・・・。

あ~、こんな日に限って捕獲機は別の場所に仕掛けて来た。

もし空っぽなら、まだ間に合う!

急いでその場所に戻る途中。





置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

あ~、泣きそう。

田んぼの跡地のぬかるみを歩くワンコ。

逃げないタイプは久しぶり。

ずっと同じ場所にとどまっている。

LYSTAの鈴木さんなら、保護できるに違いないのに。

悔しいっあせる





置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~
キャットフードは万能です。


ワンコから5mほど手前のあぜ道に

フードを置いて捕獲機回収へ。









置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

あれれ~。

泣きそうだけど、笑っちゃう。

この子は、4月に民家の植栽から顔を覗かせていて

必ず保護したいと思ってた子。


だって、この不思議感。

一匹で二種類の模様が楽しめる。

顔は薄アメショーで体はキジトラ、

その上、4本手足が全てソックスちゃん。

これはもう、2012年の大発見となるかも・・・。

アニマルエイドで待ってるよ!


圏外に出てから

自信満々で柴田さんと桜ママに見せたところ・・・。

「微妙」とか「あはは~」とかあんまりな反応むかっ

でも、最後には「珍しいかも~」ですって。

挙句の果てには、

「わたしたちの猫はカワイイよドキドキ」って。

自分達の保護したのを見せるわけ。


置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

あれっ、カワイイドキドキですわ。これはかなり。


今回という今回は保護枠が無かったにも拘らず、

2匹を快く受け入れてくれた柴田さん。

可愛さで保護してるのではなく、

封鎖されるであろう場所の子から先に、

そして弱ってる子や病気の子を先にって、

いつも言ってる。


どうか、アニマルエイドから

新しい家族を迎えて下さい。




通い慣れた道端で、振り返りながら去っていった子だって

あったかいお家でぬくぬく生きて欲しいのです。



置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~