置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


今週の主役はポピーと菖蒲。

次に圏内に入るときには、また違う花が

季節を知られてくれる。

誰も手を掛けなくても、たくましく咲き誇る花。






置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

5月13日撮影。デッキで待ってた子。



また、会えるかな~と

二週間振りにこの場所を訪れるが、

どうやらお留守のよう。






置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


会えなくて残念だけど、

新しいフードを置いていくね。

空っぽになったまま

だいぶ待たせてしまったのかな。


クルマをUターンさせ、

もと来た道を戻ろうとすると・・・。





置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


ひょっこり~。

静まり返ったこの場所で、

クルマのエンジン音に、反対側のお家のほうから

ぴょこぴょこ出てきた三毛ちゃん。


薄汚れた体だけど、誰かに可愛がられて

生きていたのかもしれない。

原発事故前までは・・・。






置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

川添にて 


飼い主さんから保護依頼が出ているお家の

玄関先を通って、庭に抜けていった猫。

そっと後を追う。

子猫を連れたキジトラちゃんがいた場所の

すぐそば。

綿毛のようにモコモコした子。

Iさんの飼い猫ではありませんか?


今日は、もうひとつのミッション。

これがかなり手ごわいしょぼん




置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


この道の先。

バリケード越えに、岩ゴロゴロ、

柴田さんと桜ママはここに住んでる牛達に、

追いかけられたことがあり、

恐怖を抱いているらしい。

しかも、今日は最初のバリケードの近くで

放置されたトラックの中に

人影が見えた気がして一旦引き返し

今回は、諦めようかと思い残ったポイントを回っていた。

でも、今日入らなければ・・・・

また後悔したまま、東京での日々を

過ごすことになる。



置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


やっぱ、行っときますか!

トラックを再度確認。

大丈夫ということにする。







置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


本当にクルマのそばまで近づいて来て

かなり人懐っこい牛さん達。

しかも、写真に写ってないところにも

何頭もいるので圧巻です、この景色。


クルマから降りて

これまでで一番の走りで

民家の奥にフードを置いて来る。

セーフ!



ところで、室原で会ったワンコ。

すぐにわたしから桜ママに電話を入れて

桜ママから、今日別枠で圏内入りしてた

LYSYA 鈴木さんに連絡が入って

すぐに現地に飛んでくれた。


わたしは、最初にそのワンコに会ってから

また30分位後にも同じ場所にいるのを見てる。

その、ほんの後に現地についた鈴木さんから

電話が入る。

もう、いないよ・・・、って。





置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

本当に

一期一会なんだ。

絶妙の連携で、鈴木さんが現地に

来てくれたのに・・・。










置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

西台のある民家にて。


今度会える約束なんてしてないから。

彼氏との約束より

もっと切ない、自分だけの約束。


君のこと、

大好きと思う人が、ここにいるからね。