どうしても祠の家族を保護したくて、

先に仕掛けた捕獲機を取りに行く。

もし、空っぽなら・・・。


置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

あらま~はじめまして!

ふ~んだむかっ目なんか合わせませんからね!

この場所は、以前キジトラちゃんが子猫を連れていたので、

そろそろ離乳もした頃かと思い仕掛けてみた。

まだ、大人になっていない中猫ちゃん。

以前見た子猫とは別の子。


それでも諦めきれなくて、別の場所を回ってた

桜ママに電話。浪江町中心で待ち合わせる。

そして、一緒に祠の場所へとクルマ2台で向かう。

空いていた捕獲機を桜ママが持ってきてくれた。

今日、保護出来なかった時、

明日以降も回ってもらえるように状況を説明する。

そして、桜ママは残るポイントに走り去っていった。


子猫が見えなくなった場所に、捕獲機を置いて

気配を消す為その場から離れると・・・。


置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

あらま~今度はあなた達ですか?

仲良しで草むらを追いかけっこ。

全く保護できそうもないタイプしょぼん






置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

ひとしきり遊んで向こうに行ったと思ったら、

またこちらへやって来たり。

この辺りがねぐらなのか、同じ範囲をくるくる回ってる。

ごはんはどうしているのかな?


ところで、祠の猫ちゃん。

なかなか、捕獲機には入らず時間だけ過ぎる。

圏内に入って既に8時間。じりじりと太陽が照りつける。

必ずこの手に抱くんだ!いつか、必ず。

そう決めて祠を後にする。


そして、クルマをUターンさせる為に大回りした場所に、

今度は別の子猫を発見。

すぐに捕獲機を掛ける。



置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

おなかペコペコだったんだね。

待ち時間など無く保護出来た。

小鳥はドキドキだったよ。

検問を出る時、みゃ~みゃ~鳴いていたから。

見つかったら、また置いていけと言われる。

一時的にCDのヴォリュームを上げ、免許証の提示は

ささっと!




置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


代わりに小さな君のこと、保護できて良かった。








置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

川添の子も超キュートドキドキ


首都高渋滞に巻き込まれながらも、

無事アニマルエイドまで届けることが出来た2匹。

このあと、シェルターで待ってた柴田さんと一緒に

動物病院に行ってすぐに予防接種とレボリューションを受けた。


傷心のわたしだったけど、シェルターに行って少し癒された。

初対面のにゃんにゃもさんがね、わたしがこれまで保護した子や

他のにゃんこ達を紹介してくれたんだ。

彼女は夜8時、シェルター2度目のお掃除を終えたところだった。


西台で雪の中待ち続けてたシロちゃんは(改めNISHIDAI、3月10日レスキュー)

にゃもさんの肩に乗ったまま、抱っこをせがんで離れないんだよ。

きっと原発事故前までは、可愛がられていたのだと思う。

早く、新しい飼い主さんが現れてくれないかな。

シンデレラの靴を持った王子様ならぬ、肩乗り猫ちゃんを

受けとめてくれる温かい肩をもった飼い主さんが・・・。



置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

ここは何処だっただろう。

とぼとぼ歩く黒猫ちゃん。

見慣れた風景。

今日もたくさんの猫とワンコ2頭と出会う。


時々、ここが警戒区域であることを

忘れてしまいそうになる。