雨上がりの早朝。

焦る気持ちを抑えて、ただひたすら給餌ポイントを駆け抜けてく。

前回置いた空のフード袋を両手に持って、フラフラとクルマに戻る途中・・・。


あ~、終わった。


警察車輌がスピードを落として近づいて来た。

沢山の目が私を睨んでいる。

知らん顔でクルマに戻り、うつむきながらため息。

どんな言葉なら分かって貰えるだろう。

これは責められるべきことなのか。

いつだって、政治家が決めたことや行政のやってることが

正しいとは思わない。


人間が制御不能な原子力エネルギーを

推し進めてきたのは一体誰?


うつむいた顔を上げてみると、

走り去っていく警察車輌。


動物愛護団体オーラ全開だった私のこと

見逃してくれたのだ。




置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

前回6月23日、祠(ほこら)にいたシャムミックスのお母さん猫。


待ち焦がれていたんだよ。

君に会いたくて。

ここだよ!って道案内をする為に出てきてくれたの?

祠から約500mくらい離れた

大きなお屋敷に続く庭に消えて行った。

ここに、子猫たちを連れて来たのだろうか?

静まり返った付近を捜すが見つからない。






置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

祠から民家までの景色。


何度も祠を覗くがやっぱり、もうここにはいない。

朝までの雨が吹き込んで奥まで水浸しになっている。

それでも目を凝らすと、堆積した泥の上に小さな足跡。

子猫たち、桜ママが置いていってくれたフードを

食べに来ていると確信する。


もう一度会いたい、

あのまんまるお目々の子に・・・。

きっとまだ、お母さんと一緒にいるべきなんだよね。

急がずに、待ってるから。






置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

川添にて保護


見ちゃや~よメラメラ

ほら、今日は代わりにこんないけてる子猫を

桜ママが保護してくれました音譜







置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

おチビたんなのに、

こんなに挑戦的な態度!

これはもう、気の強いのがお好みのあなたには

たまらないかも・・・。


アニマルエイドで待っててあ・げ・るドキドキ