早朝、雨が上がった警戒区域。
ついさっきまで、ここに居たんだね。
生きてることを伝える小さな手掛かり。
そばにはほやほやのも。
6月、二匹の猫と出会い、
それから新しい給餌ポイントになった場所。
ワンコも来ていると確信する。
歩いてこの奥にある民家へ向かう。
こんな所にも祠?今まで気が付かなかった。
先月、野生のイノシシが
ゆるゆる道路を横切るのを見てから
突然襲われる妄想に駆られ、
草木の揺れる音にさえ油汗が出る。
人間以上に怖い生き物なんてないのだけど。
この場所の近く、
別世界のごとく牛たちが暮らす場所がある。
先週、ここを訪れた桜ママが、
牛が一頭もいないことを心配してた。
安心して・・・。
ちゃんと生きてるから。
子牛ちゃんはピョンピョン跳ねてたよ。
大熊で殺処分を待つ柵の中の牛たちに、
自分達が最後に出来ることとして、
ヌカやキャットフードをあげている
桜ママと佐々木さん。
子牛を抱っこして、
何処かに連れ去りたいという気持ちになる。
週末、悲しみは津波のように襲ってきて、
そして波は引かないまま、
平日は何事も無かったかのように笑って日常を生きる。
けれどこの傷は、もう二度と癒すことなど出来ない。
谷津田にて
今まで、ただ通り過ぎてた場所で
ひょっこり出てきた薄三毛ちゃん。
以前、柴田さん達が見た
後ろ足がひとつ無い子かもしれない。
これからは、必ずここにご飯を届けるよ。
川添にて
雑草さえ無ければ、どこにでもある
ありふれた住宅街の長閑な昼下がり。
短い夏はすぐに終わり、凍てつく長い冬が
巡ってくる。
前回(6月23日レスキューで登場)
急いでご飯を食べに来た子。
今日も、道端でちょこんと待っていた。
今度、また会えるよね。
遠く離れていても、今夜は君のこと
考えながら眠るよ。
いい夢見てね。
おやすみなさい