明け方の気温16℃。
7月とは思えない冷たい雨の警戒区域。
行き交う車も無く、動物たちも見当たらない。
自分だけこの場所に取り残されたような
圧倒的な孤独感。
こんな日は、
とにかく急いでポイントを回って
早く帰ろうとするわたしのクルマの前に・・・。
今日が3回目だね。
必ずわたしの前に出てきてくれる。
ずぶ濡れになって
生きること、諦めたかのような
寂しげな表情。
その身体
温めてあげる術もない。
一回目、6月23日レスキューの時。
二回目、7月8日レスキューの時。
そして、今日。
わたしにできることは
クルマから降りて、これ以上ぬれないように
民家の方へ誘うことくらいだった。
シェルターに空きが出来たら
必ず迎えに来るから。
それまで、必ず生きててね。
ドライフード以外に
カルカンの缶詰をおみやげに置いていく。
大堀にて
そして、お昼近くにやっと雨が止む。
雨が止んでから6匹の猫と会う。
双葉町で黒い子猫も見た。
きりのない給餌。
いつか自分と折り合いをつけて
福島行きを辞める日が来るだろう。
警戒区域を出てから落ち合った
桜ママとそんなことを話す。
「5年かな~」と、桜ママ。
うっそ~
続きはまた・・・。